短編から長編まで、多彩なジャンルのフィクションが揃っています。破滅派らしい物語をお楽しみください。
墨入れるならやっぱ龍、という世界一安易な理由で琉は肩に龍のタトゥーを入れた。名前がリュウだからかと思ったけど、違うらしかった。琉は自分の名前の響きよりも、どちらかといえば漢字を気に入っている。…
敬具 小生至って健康に候。如何程の心配も之無く、全くの問題も眼前にあらず、常に道は開け、天は我が背後で応援を送れりと心得候。 件の内容、仔細に検分せしが、これ又問題は見付からず、そ…
BFC6に出そうかどうか迷いましたが破滅派で出すことにしました
元地下アイドルの二十九歳独身先生(好きな哲学者はシオラン)に出会ったら気をつけましょう。キレたら存在しうるすべての宇宙を抹殺抹消しようとしてきます。#宇宙キャンセル界隈 『虚乳』( htt…
神経症歴十年を数える二十九歳の「私」は、降って湧いたようなあぶく銭をはたいて一戸建てを借り、少年期を過ごした山あいの住宅街に戻った。そうして、小中学生時分に引きこもりになったまま今も住宅街に残…
観測した人間の望むものを見せる蜃気楼が発生する不可思議な浜辺。人々はそれを求めて浜辺へ狂気的に群がった。 人々を飲み込んだ浜辺はやがて閉鎖されたが……
お盆なので。
引越しの荷造りをしていると2004年の手帳が出てきた。手帳へのメモ書きから当時何があったのかがわかる。これも自分史作りには重要な資料となる。 手帳には2月20日の欄に「生子、乳がん。マンモグラフ…
投票日まで残すところ2日となった日の朝。早朝の駅頭活動を終えて冷凍庫のように冷えきった事務所内を石油ストーブ4台で暖めていると、「まだ折られだ!」と牛久から通う金井芳雄が強い北関東訛りで叫びなが…
「刺絡(SHIRAKU)」 1. 桟敷蓉子(さじきようこ)はK市にある高邑(たかむら)医院で刺絡治療を受けていた。刺絡とは皮膚と皮下の静脈を僅かに切って瀉血させる東洋…
すんでのところで暴走は免れたタォヤマだが、彼の仕事はまだもう少し続く…
尖ったものだらけの世界 肘が突き刺さる。色んな人の尖ったものが突き刺さる。尖ったものだらけだ。電車の中ではみんないつもより尖る。 僕は周りの人に迷惑かけないように、ちゃんと丸めてある。いつも磨…
分割しました。2
コンプライアンスに配慮したフィクションです。作中の登場人物と実在する人物は全く関係ありません。太宰治の『走れメロス』を破滅的にアレンジしました。作者と作品はどういう関係性であるべきなのか、思うと…
まァ、そう怪しいツテではないと云う事は保障致します。
NHKの教育番組好きだった人は脳内再生できるかも?
** 特にカテゴリーとか決めていません、が、基本コメディっす!。各種の1話読み切り作品臭です。各話のタイトルで判断していただけると嬉しいです。 あ、毒舌注意!!だからねっつ!! ** (不定期…
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