で、例によっておれはハンドソープにもう一泡ふかせる。
氷の泡それか、泡の氷。
なんか奥深そうなフレーズ。
何よりこの“氷の泡”の底はなんてことないステンレスだという事実がおれをより興奮させる。
“氷の泡”でおれは熱をおびる。
そんなわけでおれはその熱を冷ますため“氷の泡”に水をかける。
ためらわない。
“氷の泡”が水の泡になる。
とそこでおれは“水の泡”について考えさせられる。
当初“水の泡”として存在していたはずのそれ(画像1)について、おれはそれが水の泡になったシンクのまえで頭をかかえてしまう。
するとしだいにおれの頭は熱をおびてくる。
……
おれは自分の頭に水をかけようとするも、ためらう。
"暴徒の二人男女、もちろん猫も。その10"へのコメント 0件