破滅に抱かれたい春だった

水馬十駕 ―Mizuma_Zyukka─

エセー

1,614文字

水馬十駕がこの孤島に漂流し数ヶ月が経った……才気の烏合の衆、破滅派作家たちの色濃さに淘汰される予感。ブッサリ今刺されています。刃が脇腹に刺さったまんまです。

 

こんにちわ、水馬十駕です。

 

 

オンライン文芸誌────『破滅派』

 

 

 

……に降り立ちましたあの日から、数ヶ月と経とうとしております。

 

光の速さで日常は過ぎ去っていきます。そのなかで最近の私が感じた事は、

 

 

ぶふぇ! ちゃんと口の外に血を吐き出す。

 

 

 

貴重な六個しかない畳の上に血がついて汚れてしまった

 

 

 

畳の上で大の字になり、虚ろな目をもっと裏側に投げて、鼻のわきから不潔な油を垂らしている私が、感じたことは。

 

 

ネタが尽きる予感。

 

 

今まではふとした瞬間、例えば絨毯を意識して見ていたら、いつの間にか、絨毯の独特な刺繍のなかに首を埋め、沈まないように平泳ぎをしているみたいな感覚で、

 

 

 

わたくしはアイディアが沸き上がります。

 

 

 

しかし、今のこの状況。

 

 

ちょっと底見えてるよ?!  ほら底っ。

もしかして、春だから?

 

 

「いいのよ嫌いなのよ!」

そう彼女は言い切ると、僕の手を振り払って軒下から飛び出し、雨の中へ駆け出して行った…………。

 

 

 

ですわ。誰がこの漫然とした私を、春のせいにしてぶん殴ってもいいのですのよ?

 

 

 

アイディアが漂流しない間、私は破滅派に投稿されている作品を読み漁りました。

私は、破滅派にどんな作品が載っているのかさえ目を通さずに入信したものですからそれが、ここ数週間はじめての読書でした。

 

 

やべぇすげぇこえぇ。

 

この三拍子であります。

 

 

破滅派には数多くの歪みが存在し、その歪みを覗くことで小説が読める仕掛けになっております。

 

 

 

そして読者の評価基準は『死にたくなる』とか『作者を殴りたい』とな。

 

 

誰が思いついたんだ。どうしたらそんな発想生まれるんだ、羨ましぃっっっ。

こんな風に才能で認められとぅぇー!

と魂が荒ぶります。

 

そのそも、創設者が小説作家の方と知って驚き桃の木、知りませんでした。ほかの小説投稿サイトを見たことはありませんが、

書き手側にも読者側に寄り添い、利用しやすいように、サイト全体が丁寧に折り込まれた、ミスの痕跡がない折り鶴のようだと感じました。

 

 

 

この破滅派という水槽のなかを自由奔放で泳ぎ続ける作品たちを見ると、息をしているているようで、

次、私はあれをして皆を驚かせてやりたいんだ。

私は、あの感情をひとつの物語にしたいんだ。

自然と、書いてい続けたい。と思えてくる。

 

 

物語を作っている時だけ、私は生のなかを泳いでいる。そのことを知覚しているから喜びを感じる。

その間は、呼吸をすることを許されます。

生きることを許されているという安堵が、この先幾度の、大きな夜を越させてくれるか。

 

 

 

アイディアが尽きようと、下らなかろうと、読めたもんじゃなかろうと、私はこの先、自分のために物語を綴るんでしょうね。

これから年を経て、腰が曲がり、目も見えづらくなってボロクソに禿げても。

 

 

誰でもいい、何年越しでも構わないから、

 

 

 

 

 

私の呼気を聞いてくれ。

 

 

 

こんな破滅した空気で吸ってると、あのねぇなんかねぇ、身体がねぇ、ふぅわふぅわしてきてねぇ、アイディーア一杯出ましたわ。

 

 

 

以上それでは、次の作fin.で。

2022年4月27日公開

© 2022 水馬十駕 ―Mizuma_Zyukka─

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