2020年5月合評会参加作品。お題は「不要不急」。 鮮やかな悪夢みたいな物語を書きたいと思いました。何かが心に残ればいいなと願います。
突然の恋はきっと一夜限り。「ヒロシマ・モナムール(24時間の情事)」 ベトナム華僑との恋。「ラ・マン(愛人)」 「フランス映画」のお題に上海はとてもよく似合います。 マルグリット・デュ…
「普通」って何? と聞かれると魔女のセリフ「きれいはきたない、きたないはきれい」を思い浮かべてしまいますが、 今回はシェークスピア劇を見た百倍も驚いた体験を語ります。2020年1月合評会参加作…
今回は合評会に回文で挑戦いたします。 というのは言い訳で、実は締め切りを一週間、間違えていて作品が間に合わず、大慌てで作りかけの回文を繋ぎ合わせたのであります。
故郷、地元……生まれ育った地で一生を過ごす人もいれば、他郷に根を下ろして暮らす人もいるでしょう。流れ流れて異郷で人生を終える人もいるし、あるいはそもそも地元など持たないという人もいるでしょう。い…
人よりも猫の方が偉いと常々思っております。あらゆる煩悩、苦悩、試練、破滅も猫の前では雲散霧消、屁でもないのであります。 夜歩くバカな人間と賢い猫の物語。2019年7月合評会参加作品
漢文で回文を書くのは難しいのです。 難しさ以上にヒマな時間が求められます。
メビウスの輪、クラインの壺、ウロボロス…… 著者・大猫が回帰するものとの出会いをカンドー的に描いた心温まるエピソードです。
雨が降ると思い出す小さいお話です。紫陽花と雨、紫陽花と子供、少女、とても似合います。
合評会2019年05月参加作品。子供の世界にももちろん「善悪と金」の問題はあります。どちらが良いとか悪いとかではなくて、生きていくしんどさが伝わるといいなと願っています。
新発見の貴重な記録よりモロゾフの少年時代の苦難を壮大な筆致で再構築した。また末尾にモロゾフ自身が万感の思いを込めて記した一文を付録として載せたので併せて精読されたい。
新しい元号を寿ごうと思い立ち、景気づけに一杯ひっかけて回文を作り始めたらこんなのになってしまいました。 意味不明御容赦、ていうか、回文ってだいたい意味不明なの。
上から読んでも下から読んでもぐるぐる回るのが回文。平成もあとわずか。過ぎ去りし時代を回想しつつ、新しき御代を寿ぐのに相応しい回文俳句を七句ひねり出して見ました。鑑賞の手引きもついて親切!
お題は「高タンパク低カロリー」。酒をこよなく愛し、旨い酒肴を楽しむ者として、この世の美味しい食べ物をいろいろと紹介する飯テロのような話にする予定だったのに、気が付けば全然違うドタバタ話に。201…
ペルシャが起源のウードという楽器に憧れ、かつ『千夜一夜物語』を読み過ぎて、ウード弾きの物語を書いてみました。作中でウード弾きが吟唱している一節は、ペルシャの詩人お丸・ハイヤームの『ルバイヤート』…
中国の琵琶にまつわる物語です。日本の楽琵琶とはかなり違って演奏の主役を務める楽器です。その昔、ペルシャあたりから伝わって中国経由で日本に至ったようです。ウード、リュート、ギターにも連なるこの華や…
2019年1月合評会参加作品。犬小屋と情事と古今の名作……を考えていたらこんなお話になりました。タイトルは物語好きな少女が書いた「更級日記」にちなみました。なお、画像は本文と特に関係はありません…
大雪の降った夜に彼がアパートに泊まりに来た、それだけの話です。思うに女性のセックスは男性のそれより多重性多層性があって、若くても年老いてもそれは変わらない気がしています。これは何十年も前の学生の…