星が落ちた日にランプウエイでは、わたしを立たせるための入れ墨で途の途中でレンガ造りの都会の歌声。走り去る水底に帆船を呼び込む、なんの思い出も欠片にもならないリボンのドブ川。尖った魚がみた枯れ葉のように谷へ向かって。思春期プラスチックも反射した、無邪気な雨水に宙返り空振りした晴曇
墓地へ向かうところで、黒白の下着のままのミライを躱している、祀りの御子の虚勢で息を吹き返した。雑に外周を爽やかなものが、街角をつくりあげる 夕暮れが、バターケーキの残り香を辿って、サンダルの片方を追って、工場街へ逃げ帰るばかりなのです
表面的には実態もなくアブクのような区切りと限度が悪魔を教会へ誘うような薄明にて、降ろされた階段は蛇腹のように伸びた客観で念入りに処理されているから、しょぼい機械仕掛けのアタマでは濁りきれずに、ゴーストやハレーションとともに、いざや。いまやげんざいちてんと そろそろ
逆光で、パーカーを着て。のばしきったシャッターずっとあけておくから。目につくように。カメラを持って、ぐるりと思考ばかりを徘徊させた、ところで、狭い点に向かってすこしだけ手をつなぐよう、浮かんでは消えるだけ。夢もなく理由でもなく安穏ばかりがとりとめもない
『人が大きな面をかぶって舞っているさまにかたどる。』
色褪せていくというのに
(ノイズを封入した潔いふぁんたじあではなかったか)
いややっぱり雪景色だ 花吹雪だった。深夜になると砂漠は表面に……理由なんて……喫茶店の隅からぐるりと見渡し 〝めくられたノートの一枚にするけれど〟軋んでいた。また儚い色をしていました。窓辺の夜景に嫉妬する過去は杜の時間、では対岸にしみこんだ羽音のひかりが弾んでは、だれが見届けるために、どこから紐解いたら良いのだろうな
あんた、足を止めてしまったんだ 傷が癒えるわけもないのに きれいな花が咲いていたわけでもないのに、たぶん急いでいたわけでもないし目的地があったわけでもないから、だからこそ冷たくて綺麗だった。わたし、考えてしまったんだとおもう。無駄になにもないから疑ってしまったのかな。ヴァンパイアピアス。触ってもわかんないけど ね、きみは――
爆発も炎上もしない巻煙草のとこ、すこしまえの湿気た宝石みたいにちかちか佇む。作り事めいた翼が咲き群がる街灯の蛍火ではないだろうか。身にまとう露香耳管をたどる雑多なCosmosは、ゆめかうつつか、揺らぐままいつかに落陽をくだされば酔いのになどと思いながら、どこか待ち焦がれている秋うらら
歩き疲れた団地の路地に堪り兼ねる、鱗はどこからかきらきらしていた。この無人駅の滑稽な引き戸、ながい尻尾を切り落として引きこもって。流れゆく時間も光景も眩いばかりに、記憶という歪な形をとどめ……改札を抜けトンネルの中で霞んでいる隈の浮いた山が鳥にそばだつ、ペーパーアート、雨も風も和いでいるその花壇の指紋、見えない縞に地鳴り、突き当たり二重の虹のあいだを戛戛。そこまで、あわいの海はインクの風になる
溺れながら祈り続ける、いまいまが、暇にして振り返らせる。青霜圏のやさしさ、臈長けるうたかたは 徒を拾うだけの存在と滑り込んだ今、ミモザ透りにある多数のミラー越しに伝染らない天使の輪たちが又、ゆくよ
単純な形が準備される 崩れたくせに苔が生える夜空だ
古びた感覚の代わりに境目を探し回るいざよい露香
こころない宇宙はなんと窮屈なのだろうと
いつかどこかと咲って魅せてください
未知道理に鋳る数奇を愛おしく与えられる
些細な終日にささを餐む役割がある
月の幼児語とままごとだと遊んでいても
つぎはぎの時刻表と野垂れ死に
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