先週の月曜日、彼女がバスタオルを置いた。ここに。
こころなしかネズミちゃんの表情もさえない。どういった意図が彼女にある? 爪とぎの守り神としてバスタオルを置いた? 屋根のうえのシーサー的な?
そんな爪とぎの五日後の様子が次の写真。視線を感じたから俺は目をやる。
明確にSOSを発信するネズミちゃんをスルーできないのはもちろんだが(白状するとその日はスルーした)、それにくわえ床におちそうでおちないねばりづよい(あるいはあきらめのわるい)バスタオルに俺は成長をうながされたようなそんな気がしてしまう。なんかバスタオルに肌表面の水分以外のものを吸収されてしまったと俺は冷や汗をかく。それゆえ余計なお世話だとひとりごとを言う。
彼女の名誉のため(?)に説明する。写真のバスタオルはリシャのために使った。先週月曜日、俺と彼女はリシャのワクチン接種のため動物病院に行った。そのさいキャリーバッグのなかのリシャがパニックにおちいらないよう写真のバスタオルを窓かけとして使った。思いのほかリシャはあばれなかった。
彼女がリシャの爪とぎのうえにバスタオルを置いて一週間経つ。俺は爪とぎのうえのバスタオルをとりネズミちゃんの頭をなでる。そしてバスタオルをたたんでベッドのうえに置く。
"暴徒の二人男女、もちろん猫も。その2"へのコメント 0件