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新作落語詩という新たなジャンルを、たった今切り開いて見せました。笑い抜き、ユーモア漂う哀愁作品です。

タグ: #川本真琴 #微熱

詩

1,606文字

「詩門」

 

 

ええ、世の中には色々な門がありまして、それはオギャアと生まれてこの世に生まれてから、発見していくもんなんでございます

 

これをどう発見するかと言うと、自覚。字を書く。その中で凡ゆる記し覚えるために、先人たちによって掘られ、刻まれた言の葉に込められた念を集めているうちに、想念イマジネーションとして、自ら心の中で歌い踊り、心の中の門から、幼歯、幼唇、そして幼口から、次々と問が飛び出し、それを掻き集め自問自答の末に耳が開く、目が開く、鼻の穴から筋が抜けてよく通る口から、アイデアが生まれていく

 

筋を伸ばし力をつけ、自らの問いに満点を得ようとす

外界の景色に誘われ導かれ、やがて思考の羽広げ翼広げ、満点の星に飛翔して届かんとす

 

我々はまずこの地球という門の下に、生まれました

 

この地球上は青く澄み渡る美しい星で、太陽の紫外線から、海が生命体を守り、そこから色々な生命が繁殖しました

そして、何億年という歴史を経て、人間という形を持った生命体が、誕生します

凡ゆる複合体として、各物質が結びつき、変異種として異形が生まれると、それが新たな筋を経て、形を持った物体として育つようです

 

人間には、人間の持っている筋がある

 

幼く起きた朝は、学校に向かいます

そこには校門という門があり、そこでは教師の言うことを良く聞き、社会の門を開き、人間として理にかなった生き方をするために教育を受ける約束事がある

 

家に帰ると当たり前のようにあるのが、家庭の門

他にも、友情の門、恋愛の門、こういった上下関係なき対人関係における門を叩きて、友好な関係を作ることも、程良いアドレナリンの放出と、快活快適な人生を送ることに有益と言えるものです

 

大人になるために開けるのが、社会の門

それを開けるために叩くのが通常、会社の門

 

そうやって門を開け、次の扉を開く度に、門の世界は重層的になっていきます

門の中に規則あり

合格点取りて、充足あり

つまり、サクセス! 成功あり!

 

門内ルールで良点を取れなかった人々には、刑務所内における獄門ルール

院内における院内ルールを守りて、良点を取ることで、不良人として、また未熟人として、充足とは言えないまでも、不足の中でまずまずの人生を送れるようになっています

 

夜中に起きては、いけません

院内ルール 院内ルール

 

枕を投げては、いけません

院内ルール 院内ルール

 

夜中に起きたり、してみたり

夜更けまで、枕投げしたね

 

唾を吐いたりしては、ダメです

院内ルール 院内ルール

(The Beach Boys 「In My Room」意訳)

 

詩の門は、どんな人にも開かれております

紙とペン、現代ではパソコンあれば、誰でも成功者に

 

天にも突き抜けそうな、イマジネーション

千の門を叩くより、専の門を持つこと

 

そして道理を知り、筋を掴み、道筋を示す

それが詩門に通じる道筋であったとしても、良いじゃないか?

 

 

 

「締める」

 

締める

 

真面目な奴は、締める

 

締めようとする

 

そして、仕切ろうとさえする

 

別に、絞めなくても良いんじゃないか?

 

閉じるより、開いていた方がいいんじゃないか?

 

緩んでいた方が、綻んでいた方が、良いんじゃないか?

 

でも、締める

 

真面目だからか締め、閉じる

 

目を閉じる

 

口を閉じ、頭の中を開く

 

開く 開く 開く

 

開くのが気持ち良いから、開く

 

門を開くために、叩く

 

守る、約束する

 

雪が降る

 

そして、祈る

 

天の光、降り注ぐ

 

その中を、歩く

© 2026 ハッピー詩人 鏡ミラー文志 ( 2026年10月6日公開 )

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