ウロウロと待合室
ターミナルをはさんで
そちらは薄日と埋み火でしょうか
(鼓膜を捉える紅葉は規約)
暗示する。詩を参列させる、摘み取りつつ駒を芝居ている身の程の日、締まり無い表情で吹き抜ける周期、その場でうずくまる海路が、流れ出した哀愁が、語尾を掠らせ 朧雲の時期を外し 峰を渡り 堅苦しい鋭く風薫る。
殉教者、ただの息吹を口先で丸め込むそぶり、明暗、森を探し回る
幸せの演出は眠り眼、こめかみを押さえ寓意と含む。
木、誂えられた会話を盗聴する、心境を唄う湿原まで、彷徨い行く。ペンタブを持ち三千世界へ。襖を締め切り落ち葉を塞ぎ止める
蓋、使いみちを告発する、きょうだい かがみうつし、図式を頭にいれる。切符とハンカチと両手で足りるかしら。レインコートはにわか考え込む、ほんとは欠落して云う泉源も、孤独も弱者も会いたい一心で、傘も持たずにかたわらをすり抜けてしまう
砂浜の、原っぱを飽かずに軽々と散歩する。意識の流れが蘇らせる図書室の、灯は元の場所に収まる対極に佳い。記憶に穴が空いた地球儀は錨を下ろす、十六夜の月をまぶし甘い目くらまし光のカーテンを布いた掌に。
ありふれた少女主義だとわらえばいい
境遇は曇天ライナーノーツ、
なんとも云えない空が染み渡る
輪郭を撫でる小指の表情が。
渇き、
美しくてはかない温もりを犠牲にした
悼みをなだめるには飾り気のない崩し字がうつらうつら、口の聞けない夜想曲と、肯定する幻灯機が名を連ねていくお互いに、監禁されてしまう、墨の方から淡い記憶へと。
(愛恋慕情生死、学徒世論記憶思い出歴史文化、)
ぼけ花など咲かぬ、蹴躓いたあと、奇跡すらかき消されて。
行方不明の輪舞曲に名前を与える、忘却道歌
狂惜しい、もう少しだけ、たりないかな、差し伸べられた手も届かないほど、見えているのだろう今、生きている生かされている、くたばる意味がないから錯覚する、私と私を臨む、貴方が貴女なりに彼方を思う時に、捻れた華風が廻れ、奇説を還元し、無秩序な歯車が、音色をくすねている。それはそれは
傾けざる御得ない、天秤/首/躯/砂時計は従順に空っぽでもなく出がらしでもない、溢れいる青点状に、水/塩/息 零して。次の恋音転生を、犯す。罪だろう、玻璃の、むしろ、ベール、靄、五里霧中、無我夢中。
溶け出した思考と、とめどない衝動に、
絡まり合う意と祝福はあるのか、
定かでなく、最中でもない
蚊帳の外の風見鶏。夏の夜の夢の中、わたしにわたしは
頭と垂れる。宣託を模様す、箱庭に応る『雨。/涙/溜息』
無理をする体質だ、とか嘘をつく性格だとか、わかりはじめると、この今のことすべてが、実は隠しているとか挑んでいるとか、むだなくくりで簡単に囚われてしまって、苦しくないなら大丈夫だった過去、を、今、知らぬからできたあのころと、重ねて、真実は何処にあるのか、すべてが嘘かなと、ひたすら空に説く、シアン。
キミを殺した腐り出した手足と行き着けない生命と、ほつれた溝 窶れた異と生きられない物と。イカれない己と。正しくは推量にして嵩より濁濁とそこに器に。残渣はすべての、製陶なる、神聖なものに尚しくは
青褪めた生地を吹き込むだけの、みみっちい地図を描いていた
みすぼらしく未熟な盗人ね。投げかけた酔いどれの気持。蜃気楼のこぼれ話、引用の一つでも口に出す。面影を偲ばせながら、夢を掻き立てるには抑揚が足りなくて
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