抱く_?

猫が眠る

小説

507文字

私は歯磨きをしながら彼女に声をかけた。「もう歯磨いた? 」「ううん、これから磨くとこ。」これが合図。私は先に口を濯ぐと、ベッドに腰掛ける。遅れて彼女が隣に座る。造作もなく、彼女が目を瞑り、私が唇を重ねる。私は彼女を抱き寄せながら、ベッドに横たえる。なおも唇を重ねながら、私は彼女のシャツのボタンに手をかける。一つ一つ外していく。途中で、私はボタンが外せなくなる。彼女の手が伸びて、私の代わりにボタンを外す。彼女は半身を起こして、私が肌着を脱がせるのを手伝う。首元で肌着が引っかかる。仕方なく彼女は自ら肌着を脱ぐ。そのうちに私もシャツと肌着を脱ぐ。私はスカートに手をかけ、降ろす。自身もベルトを外して、下着だけになる。しばらくそうして抱き合っている。私は彼女の背中に手をかける。ホックがある。外れない。彼女がホックを外す。私は彼女の下着を脱がせ、私も下着を脱ぐ。そのまま手や唇や肌で目交い、頃合いを見計らって、私は袋を破いてコンドームを取りだし、袋はどこかに捨てる。性器にコンドームをあてがう。

私は濡れた性器をティッシュペーパーで拭う。そのうちに彼女は下着だけでトイレに向かう。私は元通りに全て服を着て、煙草を吸った。

2023年7月5日公開

© 2023 猫が眠る

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