2020年最後の小説投稿です。今年もお読みいただきありがとうございました。これからも書きますので、ぜひまた。
官房長官を逮捕してみたいっていうのは攻殻SACを見てからずっと夢でした。自作小説とはいえ夢がかなってうれしい。
うんこ、爪の間。カナブンの羽を注意深く剥がす。
僕と恋人は小便をするためにデパートのエスカレーターを上っていった。エスカレーターは交差して向こうへ進んだかと思えば、こちらへと進んだ。それを7回ほど繰り返して、我々は8階へ着いた。僕と恋人は小便…
僕と恋人はスターバックスで珈琲を飲みながら本を読んでいた。僕は夏目漱石を読み、彼女は村上春樹を読んでいた。「それから」は冗長な小説だった。「1Q84」も恐らくそうであろうと思う。彼女がふと顔を上…
寒暖差が激しいのは苦手です。もうすぐ終わります。
BFC2で予選とか一回戦とか運よく越えたらこれだそうと思ってました。今日にいたるまで書いてなかったんですけども。せっかくだからと思って書きました。
ナルキッソスはギリシア神話の中でも著名だが、その話についてはいくつかの説がある。盲目の予言者テイレシアースは占って「己を知らないままでいれば、長生きできるであろう」と予言した。
母の見舞いの途中、ふと昔を思い出した。
ワタキミ的アイスバーグ作戦〈8〉
今月の合評会のノスタルジアの提出作品、キュアか川かで迷いました。
※合評会2020年11月応募作品 ※書きかけてあった未公開詩を、改稿したものが含まれる。
書くまですごく時間がかかりました。いやあなんていうか面倒で仕方なくて。
2020年11月合評会応募作。 あの日彼の提案により私は彼と入れ替わった。私は彼になろうとはせず私自身を生きてきたが、周囲との軋轢はなかった。彼はなぜ入れ替わろうとしたのか、私の人生とは何…
エレベイション・サーティーン・ハンドレッド・ミーターズ。標高1300mの地に、かつてあったかもしれない情景と、かつて読んだかもしれない本の森を思い出しながら。この頃テレビがあったらこの歳で小説は…
小さなエゴと、大きなエゴの話。 11月合評会テーマ「ノスタルジア」応募作品
老後の趣味として油絵を始めたものの、妻には家に一日中いる邪魔者として嫌味を言われる。エドヴァルド・ムンクの《叫び》の模写をやりながら、遠い青春時代に親友だった神田に聞いた《叫び》のエピソードを思…
11月合評会テーマ「ノスタルジア」応募作品 ものすごくかえるために、ものすごくがんばる話。