こぼしたごはんつぶはお百姓さんの涙で、わたしの目から流れる水より大事にしないといけないらしい。 慎くんの美学にあわせてがんばってみても、みてもみても空しい。 ここじゃないどこか。ここじゃない…
『自分の骨の味を知れ。かみしめよ。地面に埋めよ。掘り出してもう一度かみしめよ。』 十六でこの言葉にぶち当たったとき、私は大きな衝撃を受けた。人の視線を気にし、自分の選択や行動に自信を持てなかっ…
夜の蝶だなんてよく言った。所詮蛾だ。よくて蛾だ。派手な蛾だ。
セブンイレブンの公衆電話前でうずくまる、胸の薄い女。出会って5秒でキスをした俺たちは、あの夜から狂おしい時間を駆け抜けた。永ちゃんの歌声と煙草の煙に包まれながら、俺と仲間と女は朝まで眠った。目覚…
別れた恋人が置いていったハエトリソウを育てる「私」が奇妙な体験をする話。ややグロテスクな描写を含みます。 ペーパーウェル14( テーマ「欠片」)に参加した作品です。お手に取ってくださった方、あ…
2025年5月合評会参加作品。タイトルを「おさかな地獄」にしようか迷ったのですが、こっちにしました。1991年に発売され、1996年からヒットした同名の楽曲とは何の関係もありません。
わたしよりわたしを知っていたそれ
読むなのタブーを犯した者は言葉を忘れ 書くなのタブーを犯した者は姿が消えた
刑務所に収監されている友人を訪ねる、空からは槍が降っている、世界は蝕まれている、ナンセンスにしてロジカル、神々を閲覧する匿名人たち、けっきょく誰もタダでは済まない、しかし概して穏やかである。
十五年ほど前アンドレ・ブルトンに凝っていた時分に書いたものが古いUSBメモリーから出てきました。いくら読み返しても覚えておりませんでした。
閉鎖的な土地の因習により、三十歳になったら死なねばならない男の、三十歳の時の話。 南無金輪際末毘羅経。南無大正三色大権現。 ※第125回文學界新人賞(2020)第四次予選…
小田原の生んだ私小説作家・川崎長太郎に挑んでみたシリーズ4弾目。今回も柚樹くんの彼氏・清晃の話です
夢と現実の狭間にいるとき、沈黙がいちばんよく喋ることがありますよね
神経症歴十年を数える二十九歳の「私」は、降って湧いたようなあぶく銭をはたいて一戸建てを借り、少年期を過ごした山あいの住宅街に戻った。そうして、小中学生時分に引きこもりになったまま今も住宅街に残…
ジャンク版『不思議の国のアリス』。2021年執筆。
真面目に考えてみました。ふざけてません。すごく真面目です。
命など祈りとか一端の履歴を、なんの脈絡もなく畳んではしまう
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
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