作品集『チュニジアの夜』第14話 会社を辞め、あてのない日々を過ごす男、カワサキ。 援助交際を行う女子高生、吉井早苗。 二人は出会い、援助交際デリバリーヘルスを始める。 次第に怪しい…
三十歳前後の倉井大輔は、初秋の十六夜の中を逍遥し、果たして、未だに拘ってゐる自同律の不快から脱することはできるのか。
罪な傍観者としての自分、あるいは人間というものに気付くと世界はより一層醜く見える…
ふりだした賽の目は黒で、いつまでも朔に満たない
「終幕」 非常に心地が良いのはなぜだろう。 僕はもう自由の身だな。 生とか死とかそんな軽い次元にはいないのです。 もっと大切なもので大事な人とつながれている快感。 僕の人生に幕…
2024年作。
この作品はフィクションです。仮に同じような事例があったとしてもそれは偶然によるものです。
旧友のメガネの奥の少し爬虫類にも似た眼がじとりと僕を睨んだ。 ――だから俺はお前のことが大嫌いなんだよ。 ・・ どうですか。そんな女の子があの絵の向こう側にいるような気がしませんか。どこか…
セイレーンと略奪者、そして自由をめぐる神話。
(第5話) その翌日は日曜日だった。しかし在宅の創作者に祝祭日など関係ない。依本は早朝から起きだし、歯だけ磨くとインスタントコーヒーを入れ、すぐパソコンに向かった。 開け放…
(第9話) 松江は以前から、依本の落ちていく様を聞いても、同情や慰めの言葉を吐かなかった。依本が書けなくなり、仕事が減り、そしてなくなり、収入が激減すると同時に離婚もし、寂れた一…
(第11話) 詠野説人。こう書いて「えいのぜっと」と読む。謎の作家で、プライベートな部分はほとんど知られていない。昭和30年代の生まれ、東京都出身、血液型A型、男。公式な情報とし…
(第17話) まだ依頼があったころ、編集者に「がんばって書いてますか?」とよく言われた。依頼主にケチをつけるなんてできないので受け流していたものの、実に違和感のある言葉だなぁと依…
(第19話) それから1週間も経たず、もう1作仕上げてしまった。 依本は書き終わると、すぐさま内田に連絡を入れ、メールに添付して送った。あまりの快調さに自分自身で驚いていた…
誰もが1度は考えたことがあるであろう、タピオカの話。
デリヘルの街、錦糸町にて、家に帰ったら部屋がデリヘルの待機所になっていた男の話です。 『ハイエース・オン・ザ・ロード』を読んだ方ならラスト部分がわかると思います。ラスト部分は普遍的な内容に書き…
予備校講師も教え子を導く先生。講師は巣立っていく教え子のために、はなむけの言葉、そして人生最大の後悔を伝える……
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
破滅派の書籍は書店・通販サイトでお求めいただけます。