超短編小説「猫角家の人々」その50
さて、この辺りで「朝鮮悪」と「オヲム心理教」の関わりについて触れておく必要がありそうだ。
オヲムを教祖、浅原某によるマインド・コントロール事件だと矮小化したのは、オヲムの黒幕の強大な権力だった。オヲム事件後、米国CIAの広報は、オヲムの異常を察知できなかったのかと聞かれて、全く感知していなかったと述べた。嘘である。オヲムの黒幕はCIAである。ただし、この件を理解するためには、壮大なスケールの国際的陰謀に斬り込まねばならない。俄かには信じがたい世界の真の構造を知らねばならない。ここでは、その概要を述べるにとどめておく。
CIAとは、米国の国民が拠出する税金で運営されているが、1%オリガーキの為に働く、いわば、ロックフェラーの私兵集団である。ロックフェラー一味の為に謀略の限りを尽くす。それが、CIAの役割だテロも麻薬も殺人も厭わない。。急成長するオヲムに目をつけた米国1%オリガーキ裏社会は、オヲムを二つの「作戦」に利用しようと企んだ。「第二次朝鮮戦争」と「ロシア騒乱」の二つの計画だ。CIAがカルト宗教を取り込んで、工作に利用するのは、オヲムが初めてではない。オヲムよりも前に、日本では、S禍学会と統率教会が、CIAの支配下で勢力を伸ばしてきた。だが、これらの有名宗教ではできない汚れ仕事をオヲムにやらせたのだ。
オヲムは、第7サティアンで覚せい剤を密造していた。覚醒剤の製造には悪臭が伴う。豚小屋のようなにおいだ。上九一色村の住民から「異臭被害」が訴えられたため、オヲムは中途から、覚醒剤の国内製造を諦め、北朝鮮からの輸入に切り替えた。オヲムは、日本の港数か所にモーターボートを所有していた。目的は、洋上で北朝鮮からの覚せい剤の受け渡しを受けるためだった。
第7サティアンでは、覚醒剤の代わりにLSDを製造した。こちらの方は、うまく事が運んだようだ。支配下にある組織に、麻薬ビジネスをやらせ、運営資金を自ら稼ぎ出すよう仕向けるのは、CIAの常套手段である。
警視庁は、第7サティアンがサリンガス製造プラントだったと偽った。それが事実なら、第7サティアンのオヲム信者と上九一色村の住民の半分は死んでいたであろうと、調査に来日したフランスの科学者たちは嘲笑した。第7サティアンのプラントは、酷く、老朽化しあちこちに亀裂が入っていたのだ。微量でも大量殺人が可能なサリンなど製造できるプラントではなかったのだ。
ちなみに第7サティアンの化学プラントを建設したのは、北朝鮮が派遣した技術者だった。現場に、北朝鮮製の缶詰の空き缶が遺されていたのが発見されている。オヲムと北朝鮮がつながっている?勿論だ。オヲムと北朝鮮は、同じものだ。(続く)
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