神の前で愛を誓おう

ヘルスメイク前健

小説

309文字

大相撲でのできごと。

両国国技館での大相撲。
千秋楽。横綱と小結が相対する優勝決定戦は、長時間にわたり両者組み合ったままで膠着した。何分経っても動きがない。行司が仕切り直そうとした。
そこへ謎の老婆が「野暮なことをするもんじゃあないよ」と、行司や審判団の動きを止める。
そう、この横綱と小結との間には男同士の聖なる愛が芽生えつつあった。
この二人は古来から続く相撲という神事のなか、純粋な気持ちで組み合っていた。いや、抱き合っていた。
勝負などは二の次であり、この二人の清く、そのうえ強烈な愛情あふれる濃厚なハグは、長く長く続く。
謎の老婆は言う。
「みんな野暮な邪魔はするもんじゃあないよ」
客席の一部、もの好きからの祝福や喝采を受けつつハグは続く……。

2024年8月10日公開

© 2024 ヘルスメイク前健

読み終えたらレビューしてください

この作品のタグ

著者

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


この作品にはまだレビューがありません。ぜひレビューを残してください。

破滅チャートとは

"神の前で愛を誓おう"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る