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この世で最愛で最低な君へ

この世で最愛で最低な君へ(第2話)

実琴

人を愛する事が出来ない事に惰性していた私が初めて人を愛した人は優しくて最低な人でした。堕ちていく…愛に憎悪に

タグ: #私小説

小説

596文字

「気持ちいい? はぁ、はぁ」

私は今、彼氏という関係性の人に抱かれている。正直気持ち良くはない。

なぜなら私は彼に対して恋愛感情は一切ない。育った環境のせいもあってSEXには嫌悪感があった。

しかも彼は若く1日に何回もSEXをする。

そんな人と付き合う事になった経緯はネトゲである。ネトゲの中では話しも合ったし別に嫌いではなかった。ただ男としては見ていなかった。それがオフ会で会って彼は私を女として見た。私はそんな事は知らなかった。

彼は私の事を私の親友に相談していたらしい。

ネトゲの中でも告白されたけど、ゲームの中に結婚というシステムがあったからそれだと思ってた。

別に嫌いではないし、男として見ていなかったけど、飲みに誘われ告白された。

私は考えた。嫌いではない。

この先、私は誰かを愛する事はないのではないか。趣味も合うしもしかしたら好きになるかもしれない。

そんな理由で簡単に付き合う事にした。

月日は流れても私は彼を男として好意を持つ事はなかった。

会ってすぐSEX。

彼は土日休みの会社。私はシフト制。

しばらくするとどうすれば会わずにいられるか考えるようになった。

土日になるべく仕事を入れ彼を拒否するようになった。

最低である。でも私はこの先誰も愛さずに生きて行くのだろうと思っていた。

彼に会うことが苦痛でストレスになっていた。酷い女だ。

そんな風に考えてた時に私は出会ってしまった。

この世で最愛で最低な人に。

© 2022 実琴 ( 2022年2月12日公開

作品集『この世で最愛で最低な君へ』第2話 (全28話)

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