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音楽が好きすぎる

taro-nagahamada

クラブにいったり、イベントにいったりしよー。書を捨てて、あそぼーよ。

エセー

1,013文字

三〇代は何をしていたのだろう。

振り返りたくても、ドーナツの穴に手を伸ばしているみたいで、

何の手ごたえもない。

 

四〇代のはじめもそうだった。

でも、今は違うといえる。

 

それは、遊びに行くようになったから。

 

夜な夜な、音楽のイベントがあると出かけていくようになった。

情報を収集するために、インスタも始めた。

スマホ時間が増えて、嫁から「おっさんがニヤニヤしている」と指摘されるようにもなった。

 

遊びに行くきっかけは、二〇二五年二月一一日のリンキン・パーク来日公演だった。

さいたまスーパーアリーナで行われたこの公演で、奮発していちばん高い席を買った。

VIP GOLD席は88,000円。

席順も一列目で、すばらしい席だろうと胸を高鳴らせて会場についたら、

ステージの裏側の席で、おまけに真正面はステージの土台。

パフォーマンスを見るには、終始首を上げていなければならなかった。

 

それでもライブは最高で、ミスター・ハーンが所在なさげに

ステージ上でうろうろしている姿も見られて、プライスレスだった。

 

そのライブを見てから、音楽の楽しさを取り戻した。

 

もちろん、家ではいつも音楽を聴いてた。車に乗ってもそう。

一人でいると自作の変な歌を歌ったりもした。

それでも、ライブで体を思いのままに踊らせる感覚は別格だ。

 

音楽を聴いて、からだを何となく揺らしているだけで、幸福感が溢れてくる。

サウナに行く人が「整う」というのと同じ感覚なのかもしれない。

 

ぼくは、踊りに行って何かが「整う」感覚がある。

ジャンルなんて、なんでもいいじゃん。だって、どんな音楽だってすばらしい。

ロックも、レゲエもヒップホップも、ジャズも。すべてがすばらしい。

きっと、アイドルのライブに行っても、楽しめる自信がある。

 

だから、なんかつまんないなあ、と思っている人がいたら「踊りに行こー」といいたい。

 

ぼくは今日も、インスタでアーティストの告知をチェックしている。

で、一人で出かけていくのだ。知り合いなんていない。

少し前まで、一人の友だちさえいなかったのだから。

それでも、関係ないでしょ。

音を浴びて、ぴょんぴょんバッタみたいに踊るだけ。

それだけで幸せなんだから。

近所を探せば、タダで踊れるイベントだってある。「

コスパコスパ」いう人にもおすすめ。

 

だから、踊りに行こーよ。

© 2026 taro-nagahamada ( 2026年9月24日公開

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