翅に刻まれた符号は、百年前から、あなたを待っていた。
日誌は、正しい。ただ、数えるたびに、誰かが足りない。
代々の記帳者は、誰に言われるでもなく、同じ場所を、空けてきた。
もしもし、こちら交換。――あなたは、まだそこにいますか。
始祖の顔は、誰の顔でもない。欠けた頁は、消えたのではない。
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