問題文『事実の多様性』 ■3月11日、大地震が起こったワールド■ 私は、生まれは新潟、育ちも新潟、大学も新潟。私は、父に支配…
「破滅派」10号に載せて頂いたものを加筆修正しました。『竹取物語』を読む上での参考になれば幸いです。
こんな夢を見た、的な(爆 恐ろしく短いです。
僕、六睦りつむくが船着場に住み着いたのは六年前、明治四年のことである。 人のいない朝方の桟橋に、僕は一人、ぼんやりと突っ立っていた。そして舟を出しに来た船渡しの男につかまった。 彼らは僕を取り囲…
思い描いた理想が気高く美しいほど、それが敗れ去った姿は惨めでより美しい。欲するものは往々にして遠回りしなければ手に入らないのだ。
この辺りの舟はすぐに休む。日が照りつけ川底がからからに乾けば舟は動かせないから、人も動かない。野分が来ればなににぶつかり、どこへ流されるかもわからないから、家に引っ込んで出てきもしない。大水だっ…
女たらしの柿崎は美しい女と食事をする。映画の話をし、夜遅くなり、いままでそうしてきたように、彼女と寝ようとする。しかし、彼女は実のところ……映画のように人生は激的に変わる。アーバン・ホラー掌編。
薬中パラノイアのヒモ男は、長々とした独白と共に「今までの人生でとっておきにビザールな女」の話を始める。
バカですみません。エロくてすみません。グロくてすみません。18禁ですみません。画像が本文とは何も関係なくて本当にすみません。
二十一歳の僕は、売人だった。さしずめ兎を追い立てる狐のような存在で、どうやって猟犬の目を掻い潜って狩りをするか、そのことしか頭になかった。
どうもそういうわけで、今日も男は佇んでいるのです。
※破滅派オリジナル作品
世の中が理不尽なのは今に始まったことじゃない。
私たちは毎日まいにち何かを喪って。想い出は私たちの中にあって。また鐘が鳴る。
そしてまた歴史はめぐるのかもしれない。僕はそれをまだ知らない。
知りたい。もっとたくさんのことを知りたい。知らないものを見たい。 胸の奥がしびれるように痛む。僕は身を捩り、その痛みに焚き付けられるように外へ行きたいと願っている。知りたい。その欲求をあの村に…
ご隠居のよこした手紙には古い紙が折りたたまれていた。僕の記憶にもない、尾古の記録。祖父はなぜ、田舎にもどったのか――
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
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