問わ「命」
答ふ聖霊
舌まかせ
溶き心天
汁限り無し
富の使徒
原咲ける綿
膿を有無
眼のイド底に
映る我が上
夜を治め
催す眠り
誰が為
上下膿む眼も
竹の腐し中
夜開く
小さき花の
瞳孔よ
膿の有る無し
虫死て固よる
唯仏の
覚めたる者が
夜を治め
錯さ催眠
平け蔵まし
雪垂れど
ここの尼誰?
明日も雨
晴れなき旗を
傘さし染める
暗愚りと
夢見心地か
花裂ける
騎士を逆打ち
虹ますように
己が影
夢に玉砕
壺の鳥
孵る木霊を
突きて魂消る
不意の死に
立ち離れ見や
千代木暮れ
紅と糸
黄泉に縛れる
日なた庭
湯呑の縁に
舟を漕ぎ
此なたに一人
彼なたに一人
黄泉掻きも
知る無し娑婆訶
波の笊
田照り寺施よ
禿げ目よ魅かれ
濃い蜜に
漬け樽小熊
密封死
未必の恋か
密室逢瀬
蜂菜々と
睦む射つつ矢
朝暮らし
蜜狩り踏むな
唯の二の舞え
"The Cookbook 「綿の原」の章"へのコメント 0件
このページのコメントはもう閉じられてしまいました。新たにコメントを書くことはできません。