隆起する山岳と三千年の質量……。排他的な鉄パイプと鉄棒と焼かれたばかりの肉と性欲と泥の歯列……。扉に挟まった草食動物たちと生ものの魚……。新鮮な鳥類と食中毒の注射器と日照りたちの襲撃……。最後まで抵抗した国家の椅子……。掃除機の騒音……。
「吐き出し? いいえ……。泥濘は温かい姉ですが……」
「なら、遊具?」
そして研究員は週末の世界観とカレンダーが切り取られた力学の始まりを新聞で知る……。「いわゆる、黄金色の羞恥心?」
「カウンター席だろ? あるいは、情熱的な指たちの流れと、ビーカーに使われる硝子の選り取り見取りな市場の終着点だろ? 駅員が独りだけで弁当を掻きむしっている姿なんて、誰でも見ることができるわけじゃないさ……」
「空中?」
さらに電子情報とサポートと実害とナイフのインタビュアー……。至上を吸収するパイプの先端の唾液……。
おれは二本目の煙草を捨ててから研究室二階の扉を開いた。すぐに硝子が溶ける香りが漂い、映画館のような暗転とステーキとすぐに泥と化すカーテンの所長がやってくる……。おれは文学の最期の一文字のような腹巻を白衣の上で演出してから雲のような顔の所長に消化器官を投げる。
「おや、どうしましたか?」
「あっちで話そう……」
「いいだろう」
そして新しい職員室の中心で針金と林檎と飼育員たちと鉄の注射器……。「温室? それで世界が救えるとでも?」
吐き気の街に刺さっている落書き……。スプレー缶の音……。木箱の中の腐った指……。液晶画面……。落下して粉砕される世界線と黒い銃弾……。
「手料理でも用意してから起床してくれ……」
「おれの胃には電子レンジなんて無い……」
夕暮れと欠けている鉄の風味と遊具の落下する速度……。公園が崩壊してレバーを切り取るベルトの酸性雨……。所長たちは廊下の中でテニスを開始して二時間ほど湯舟に浸かる……。歴史と炭酸水と弾けるプラスチック……。虹色の頭髪と蠢く扉……。「はいひ……」
「やつはどこに行った?」所長がアスファルトの上でコートの集団の行方を願っている。
「早退しました」
「なら続行だっ!」
そしてテニスのボールを咀嚼して尻の穴からロケットを飛ばす所長……。「芯が無いんだよ……。人間とは山羊だし、理解とは隔離だし、鉄の扉の中心部分にはトマトと野菜と天候変化弾薬がはまっているんだ……」
「人間の骨を砕いたら犯罪だから、山羊の角で我慢してるんだ……」
リングと腕輪は蚊取り線香と山羊と空中浮遊と腕を欠損する冷たい肉塊。
「どうしてトイレの中にマスクが放置してあるんだ?」
所長の声が遠くから聞こえて途切れてから実体になってしまう……。羞恥心たちが需要と供給と連続する音楽と字幕の必要性を噛みしめている……。
糞尿で文学を歩く男たち……。ステージの上から射精して観客の女に顔射する科学者……。虹色の開発費用と集金とアニメーションによって生まれたファンアート……。電子の海と砂と吐き気を催すテレビ放送……。「髪が自動的に蠢いて鏡の役割を果たしているんだ……」
「ならそれで化粧をすれば?」
「それだと顔面だけが濃くなっちまう……」
定期的に乳房をいじっている消耗品の哺乳瓶……。精液と泥と油と人間の裏側に潜んでいる山羊の影……。フラストレーションと二重になっている検査のような宗教の声……。「拳で語るタイプの教祖だろ?」
放送中のアニメーションだけでは幼児の声にならない……。必要数の半分だけでヘリコプターを飛ばす部隊……。眼球の中に都を発展させてアイドルの修行に全ての頭痛をもたらす花々の香り……。
黒い風と黒くはない風と波のような人間の関係性たちとオペラのような伸びた声の波紋……。宮殿に呼び込まれた八百屋の自慢の素手のしわ……。水着を引き裂いて古代の妄想に人魚のようなうろこを提出する爆弾開発部……。「これを二日以内? 無理だって……」珍妙な怪力男と翼を広げた改竄の欲求……。コマンドを打ち直して引き出された子宮の内部……。「二万円? いいえ……」
文学の先の光景が見えない……。果てしない文字の羅列と電波の解読方法と室内に広がって消える人間の吐息……。男の手腕と茶碗と水滴と白い頭髪……。薄紫色の姫と国王と会議室……。
「君の名前は?」
「享受……」
「なら享受教授ってことかい?」
「そうだよ」
迫真に迫る男の足跡と砂浜に落下したロケットのような入り口……。派手な赤色と派手ではない青色とただの黄色たちによるソースの歴史の詠唱……。夕暮れよりも先に沈んだ海への理解力と授業のためのスコップと曲げられた静止画の蓋……。「まだまだだな」
弱体化したビーズの鉛筆と万年筆のような顔の所長……。一睡だけのストロベリー……。夜中を通り抜けてベッドに向かう赤と白の鼻……。
「まさしく決定打に欠ける連鎖だな……。どれ、新作のスコップとやらを見てやろう……」
「この見てくれを見てくれ……」そしてやってきた主人に審査の中のスコップを渡して切り刻んでから強打する……。連鎖した落下の浮遊感と食物連鎖と齧り付いている蟲の最期の蠢き……。「バッタを殺す時の感覚を覚えているかね?」
「鼻水で文学をやっているんだろ?」
「それはたったの二日前のことだよ……」
博士、という呼び声がやって来て乳房を揉んでから溶けていく……。宗教と恍惚と感情の植え付けと恋愛感情たちによるドレスの採点……。四列の主従関係と強制的な捜査の手腕……。始まりの木片と育ちきった青色の人間……。「僕は人間じゃない……」竜巻から飛び出して雲のような音と流れる空の感覚……。呼び覚まされた脱退と荷物のリコーダーの唾液……。分泌されてから自動的に性行為に繋がる剣の弾ける音……。「君はメスを握らないのか? 医者なのに?」
「おれはペンウィーじゃない……」
そして診察室から逃げるように立ち去る記者の男……。滑らかな扉の白色でパレードを想像して力学の科学者のための土下座の方法を思考するヤドクガエル。
ペンギンの腸が語りかけてくる……。おれは医学の全ての部位と共に侵入して夜空のような解剖に向かう……。決定された肩こりと腰痛と疼痛と寒い地球のような吸収される空腹の流れ……。どろどろに溶けた山羊のような人間の胃液を混ぜてから炭酸のようにして常用する一番の錠剤……。果てしないエンジンの音と小刻みに震える歯科医の素手とゴムの手袋……。
不思議な楽曲が鳴り響いている……。長身の男たちが電信柱のような見た目の枕に唾液を垂らしている……。さらに向こうからやってくる水滴の点滴に針と百足と蛇の舌を挿入する……。映画館の続きを独りで結成してタイピングの音を練習する……。「いったい、何度連打すれば終わるんだ?」誰も答えずに質問だけが空中浮遊で溶けていく……。「飢えて死ねばいいだろっ!」
頭髪を投げている少年……。歳月を賭して自分の皮膚を改造している白衣の無職男……。室内の壁を全て破壊して世界と連結するゲーマー……。発展途上の男の手術……。メスと引力と黒色の爪……。派手に破裂して日程を変更している電力の松明……。「これはメスなの? それとも、ただの磁石?」
「六年……」
「どういうこと?」
「ギアを回せ……。最後に記すのは……」
洞窟を解体して軟膏を噛みしめる態度……。崩壊してからさらなる結合と地底の雰囲気に飲まれる蟻たち……。電力を食らっている岩……。羞恥心の無い女……。「私は全身で乳房を表現しているの」
足の裏を舐めてから唾液の色を確かめる主婦……。レバーを回して回転速度をドアに記す典型的な兎の掃除……。蛤と蝸牛と逃げ足のサラダ……。「ご注文は?」二つの丸い主人が元素記号の名前を叫んでいる。
「いいえ。ただのピッツァ……」イタリアという国が世界を牛耳る妄想……。小さな刃物のような国家と冷たい作戦……。爆裂する蛇と百足と人間のダイアモンド・スマート……。「唯一無二の!」
立ち上がって飛んで行く臍の内部……。電子レンジの温かさと人間の血の流れる時間……。吹き矢を尻に挿入してテレビの電源を入れているサブマシンガン・マニア……。
「ぼくは可愛らしい猫を食べたい……」
「静岡県……」
東京のような架空の街並み……。白色の駒と競走馬の田舎……。
「僕は内密の無い蜜!」
「では手術を開始して終了する……」
ペンウィー医師がメスを取り出して山田の腹を裂く……。二秒後に鮮血が溢れて田中の絶叫が轟く……。ペンウィー医師が止血剤を口ぎ含んで田中にキッスをする……。田中が吐き気も催して全ての止血剤を吐き出す……。ペンウィー医師が田中にビンタをして開腹を再開する……。
「ペンウィー医師、どうして彼にキッスを?」
「田中はレズだろう? これで止血ができたはずだ……」
流れる血液の読み込み速度……。地球儀の中心と木片の構造……。大量のメスの軍団と軍医と軍医ではない男と白衣の悪魔のような見た目のドリアン……。
「果物? それとも人間?」
「ペンウィーだ……」
猫が二足歩行でコンビニエンスストアに向かう……。松明だけを購入して登山に挑戦する……。スーパーマーケットの惣菜コーナーで立ち止まる……。ペンウィー医師の看板が立ち塞がる……。レジ係の女が自分の腹を突き出す……。「ここにメスを入れてくれ!」
「よかろうっ!」
ペンウィー医師の次の日程が勝って決定して猫と化す……。診察室から這い出るように退室するペンウィー医師が、助手のスマート・フオンを眺める……。
「それは?」
「ASMR……」
人間たちが山羊のふりと猫のふりで対抗している……。拮抗した泥の戦いの中で次々と兵器が開発されていく……。ペンウィー医師が両方の軍団の軍医を務める……。ペンウィー医師だけが空腹になり飢餓で一度死に至る……。
「ペンウィー医師! アンタは死んだはずじゃ……」
「私は猫になれる……」
ペンウィー医師が頭から猫の耳を生やしてどこか暖かい場所に向かって去る……。
入道雲が街に落下して甘党の人間を飲み込んでいる……。空から下ったいくつかの手腕がカビにまみれ、階段を下った甘党に空中浮遊のメスを落とす……。ペンウィー医師が死んでいった甘党たちの間をかき分けて上空の城を見上げる。
「ロケットランチャーが必要だ……」
永遠と自己紹介シートに記入をするゲーム……。躁鬱の内部構造……。インシデントを管理するはげた男……。偏差値の予定表と液晶画面を割る男……。郵便局をハッキングして睾丸を叩く女……。
「立派な名前だよ。ペンウィー医師は」
「私は命名のプロだ……」
「プロ命名師だっ! 発生とっ! 生命とっ! 永遠のおじさん疑惑によって生まれた女の名医……。ペンウィー・ドダー、ペンウィー・ドダー!」
「そんなに褒めるな。おまけにするぞ?」
ペンウィー医師がメスを振り下ろして田中の頭部を切る……。崩壊した頸椎から葡萄酒のような血液が流れて手術台が汚れる……。
「高速で全身タイツを脱ぐ秋刀魚……」
田中が絶命する……。ペンウィー医師がAEDを用いて田中の腕を焼く……。手術室の扉が開かれて死姦おじさんがやってくる!
「アンタは……」
「ワシは死体大好きおじさん! すぐに死体を犯すぞおっ!」
死姦おじさんが芥子色の全身タイツを脱ぐ。すぐに猛っている陰茎が出てくる。死姦おじさんが手術台の上の田中に飛び乗る。陰茎の根本を握って田中の陰部に当てる。すぐに挿入して喘ぐ……。腰のなまめかしい動きによって死姦おじさんがすぐに果てる……。
「こりゃあ良い死体だっ! こりゃあ良い死体だっ!」
死姦おじさんが床の上の血で汚れた全身タイツを素早く着込んで去ってしまう……。
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