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タグ: #ファンタジー #ホラー #ミステリー #散文 #純文学

小説

133文字

南の大陸を旅していた頃、ある町で宿をとったんだが、

そこで聞いた逸話がとても素敵でね。

海がない土地なんだが、かつて年老いた旅人が、親切にしてくれたお礼にと

潮騒を閉じ込めた本を贈ったことがあったらしい。

以来、その町では定刻になると、海の音色が響き渡るようになったそうだ。

© 2020 タカミネ ( 2020年7月16日公開

作品集『あわいにたゆとう者たちは』第18話 (全19話)

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