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タグ: #ファンタジー #ホラー #ミステリー #散文 #純文学

小説

139文字

笑顔が絶えない町には理想と恐ろしさが共存している。

私はそれを二年前に学んだ。

北東の港町では酒の代わりに孤独をソーダ水で割って飲む。

そうすることで一日の鬱屈を祓うのだ。

「覚えていても仕方のないことさ。僕らは零から始まっても不都合なく暮らしていける」

彼らの笑顔は今も頭から離れない。

© 2020 タカミネ ( 2020年7月15日公開

作品集『あわいにたゆとう者たちは』第10話 (全19話)

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