　10月28日

137文字

「幸さいわい」の群れを見たければ、水銀花の咲く荒野を越えてずっと西へ進むといい。

家畜の代わりに「幸」を飼う町がある。

あの生き物は特別鼻が敏感だから、町に近づく君の匂いにキィキィウーゥイと甲高い声を上げるだろう。

その鳴き声が聞こえたら注意しなさい。

「幸」の主人達が君を餌にと狙うから。

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著者

「少女」という概念を愛す。
2019.5.6　文学フリマ東京　出店
2019.8.25　COMITIA129　出店
2019.11.24　文学フリマ東京　出店

2020.7現在　作品投稿準備中...

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