わざわざお金を払って、男の人達は私との時間を買いにくる それは‥その時間はその人の自由に過ごす時間で構わないのだけれど 「何かたまにプレイしないで喋るだけで帰っちゃうお客さんってい…
ある日、横浜にある父親の墓まで出かけた。不思議なことにこの日は電車もバスも乗り継ぎがうまくいって乗り換えの際の不快感がなかった。 バスを降りて霊園がある小高い丘を上ると、真夏の空気が陽炎を作り出…
『絶対イカされたくない』そう思った 「 ‥ 」 いつものようにラブホテルのフロントで部屋番号を聞いてその部屋を訪れる 「こんにちはー」 部屋番号201号室のドアをノックして、開いたドアの向こう側…
*作中には差別表現が大量に含まれていますが作者は差別するつもりはありません、全ての人に捧げる愛の表現です。 痴呆爺隊の隊員たち:纐纈人非人:こうけつにひと(元海軍中将)、加藤大好:…
彼らは、一体どうなっちゃったんだろう……? ぼくは、丘のうえの遺跡を前に、謎の失踪を遂げたらしい古代の一家族の話にひっかかりまくる。
僕と妻が結婚したのは1991年でした。僕たちは釣りが縁で結婚したようなものでした。1990年代の前半は毎週のように茨城県の霞ヶ浦や山梨県の富士五湖までブラックバスや放流された虹鱒を釣りに車で出掛…
いつも長いプレイ時間をとって私を指名してくれる人‥ 「 ‥ 」 でも最近“この人”に逢うのが辛い 「来たよーいつものおじさん」 「あ‥うん」 「どした?」 「何でもないよ」 お店の…
その人は普通の人に見えた いつもラブホテルのエレベーターに乗るとき私はドキドキする そう、妙に薄暗い照明の入り口、好きな部屋を選ぶためにある部屋の写真のパネルが全て消えていたり、フ…
「‥この年齢でちょっと恥ずかしいんだけどさ‥」 って、伏し目がちにその人は言った いつも私を指名してくれるその人には“夢” があるらしい 「誰にも‥何だか言えなくて」 その人はちょ…
その昔・・・僕が25歳の頃、池袋のデパートに勤めていた頃の話です。 埼玉に住む仕事の同僚M谷君が「うちでパーティをしますから来て下さい」と言うので出かけていきました。…
1. 早朝、かみさんがごみ捨てに行ってしばらく帰ってこなかったので心配になって見に行ったら階段の踊り場で、まだ生きてピイピイ鳴いている雀の雛を見ていた。昨日より元気がなさそうだが、嘘をついていた…
ある日のこと、近所の道を歩いている時に奇妙な声が聞こえて足を止めた。 声は2人のようで、今まで聞いたことのない甲高い金属音のような声と、もうひとつは野太い霧笛のような声だった。 初めはその声が何…
1.猪苗代湖 僕は中学3年の後半から大学を3年で中退するまで福島県の郡山市という地方都市に住んでいました。 福島県と言えば磐梯山が有名だと思いますが、そ…
黙々と子育てをする、ぼくのお姉ちゃん。がんばればがんばるほどに、娘への思いは重く強くなる。そしてだんなへの思いは離れていく。なんとかならんのか?
いつもは私があなたを待っているはずなのに 今度はあなたが私を待ってくれているみたい ドアをノックして部屋に入るとそこには‥ 「こんにちは」 「あ、初めまして」 ガウンを着て、すっか…
あれはいつだったかな? 昭和40年代だと思うんですが、営林署に勤めるA君から聞いた話です。 山奥に分け入る彼らの仕事は恐怖との戦いであるといいます。僕は彼らの仕事の内容に関しては全…
鳥の鳴き声が聞こえたので、窓を開けてみるとベランダに親と逸れたのだろうか雀の雛がとまって鳴いている。 しばらくすると親らしき雀が1羽やって来て、雛はそのあとを追いかけて何処かに行っ…
「会社の休み時間にエッチなサイトを見ていたらね‥」 そう最初に言ったその人は私をお店のホーム ページを見て指名してきてくれた人だった 「君がいたんだよ、君を見つけたんだ」 その人は普段タクシーの…