ジャンル: 小説 2,948件

  1. 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) 第3話 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 2,331文字

       (第3話)     「内田、かぁ」    依本のちょっと大きめの呟きに、店のオヤジが怪訝そうに顔を向けた。   「いやゴメン、昨日来た編集者のこと。なんか変わった男だったからさ」   「じ…

  2. でぶでよろよろの太陽 (2章 の3) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 2,073文字

       (2章の3)      汗ばんだ手で、別の菓子を袋から取り出す。駄菓子の入っている袋はすべすべの薄い紙で、口の部分が細かくギザギザになっている。その袋から取り出した菓子は、ビニールのチュー…

  3. でぶでよろよろの太陽 (2章 の2) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 2,307文字

       (2章の2)      開いているガラス戸の幅は痩せた子どもが通れる程度のもので、わたしは戸に手をかけて横に滑らせた。レールに砂が噛む、いやな音が響き渡る。顔をしかめながら店に体を入れたあ…

  4. 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) 第2話 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 3,338文字

       (第2話)       翌日、依本は編集者の内田に電話をし、前日に聞き忘れたことを二、三質問した。    電話をしたのは、質問もさることながら仕事の依頼が本当に本当なのか探りを入れたかった…

  5. でぶでよろよろの太陽 (2章 の1) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 1,293文字

       (2章の1)      塔の湯の集落に入る。    道のでこぼこが均されている。もちろん未舗装のこと、完全な平らというわけではない。ただ、山道のように、えぐられたような窪みも、ごろた石もな…

  6. 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) 第1話 影なき小説家(ペイパーバック・ライター) / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 5,333文字

       (第1話)      駅で編集者と別れた依本は、馴染みにしていた「大葉」の暖簾をくぐった。   「いらっしゃ……、なぁんだ、ヨリさんか」   「なんだはないだろ。客だぜ、おれは」    オ…

  7. でぶでよろよろの太陽(1章 の3) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 1,497文字

       (1章の3)      川があり、砂利道は、それを渡るほんの十数歩分だけ舗装路になる。錆びた欄干に手を付いて下の流れを覗き込むがよく見えない。それならばと、橋の脇から降りてみる。足元がよく…

  8. でぶでよろよろの太陽(1章 の2) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 1,328文字

     (1章の2)      となりの荒れ地には墓があった。風雨に晒され、砂埃に打たれて劣化してしまったのか、下の方は白茶けている。    ざっと靴底が滑る。砂利に足を取られ、はずみで小石が靴の隙間…

  9. でぶでよろよろの太陽(1章 の1) でぶでよろよろの太陽 / 小説

    • 勒野宇流
    • 6年前
    • 1,248文字

       (1章の1)      砂利道はずっと下っていた。    夏の終わりの巨大な夕日が赤黒い光を落とし、陽炎と影で見通しが効かず、道は果てしなく続いているかのようだった。  木造の粗末な平屋が…

  10. 雨だれ 小説

    • 浅羽 英一
    • 6年前
    • 794文字

    雨の日の、何気ない日常の一コマ。

  11. 百合は未知なるインヴィトロ 小説

    • 春風亭どれみ
    • 6年前
    • 6,026文字

    以前、他投稿サイトさんで習作で書いたものでした。

  12. 騒音と鼻炎 小説

    • TRiPRYO
    • 6年前
    • 11,478文字

    おもてでは戦争がはじまったらしい。激しい機銃掃射の音が聞こえる。 おれはきのう履いていたジーンズを捜索、炬燵の中から引張りだし、両方の裾を掴んで、逆さまにして振った。ぼとっ、と無様に変形した「エ…

  13. 天井 小説

    • TRiPRYO
    • 7年前
    • 4,090文字

    観念的で他人に伝えられない感覚を、一幕の光景で表現しようとしてみました。

  14. およそ365日のひそやかな戦争 小説

    • 斧田小夜
    • 7年前
    • 12,326文字

    りん、と毎日一度だけ電話は鳴り、そして静かになる。君が私に送るメッセージ。 星空文庫に掲載していたものを加筆修正しました。

  15. N / 夏美 / ナツキ ナツキ / 小説

    • ムジナ
    • 7年前
    • 3,296文字

    最終話

  16. ナツキ M / 水野 ナツキ / 小説

    • ムジナ
    • 7年前
    • 4,632文字

    19話

  17. ナツキ L ナツキ / 小説

    • ムジナ
    • 7年前
    • 21,592文字

    18話

  18. クレーター ナツキ / 小説

    • ムジナ
    • 7年前
    • 6,827文字

    ナツキ第17話