会う予定ではないけれど、まっすぐに髪を伸ばして綺麗な服を着ました。だって通りで偶然出会わないとも限らないもの。どこにいてもあなたがいるかもしれない路地。日本ならどこでもあなたの住む街。
あなたがいつか偶然に曲がってきた角を、通るたびに振り返る癖がついてしまいました。また通らないかしら。あなたに似た背中見るたびに前髪を直す。街にはあなたに似た人ばかり。
私はあなたが遠くにいても、後ろにいても、すぐに気づくことができます。だっていつもあなたが通りがかる可能性を考えているから。だけどあなたは私のことなんか少しも気にかけていないので、ある日知らんぷりで追い抜かして歩いていきました。
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