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四通目

風に流す恋文(第4話)

pera_pera

エセー

330文字

 

会話を始めるのはいつも私からな気がします。よく考えれば気のせいかもしれません。偶然会えばあの人からも挨拶してくれますから。いや、やはり向こうからは挨拶程度で、一緒に帰ろうだとか、LINEをしようだとか、そういうことは私から言うのが圧倒的に多いようです。

あなたが私に連絡先を尋ねたときは、この人が私に興味を持ってくれたと嬉しく思っていました。蓋を開けてみれば、あなたから連絡をくれたことは一度もありませんね。なんのためにLINE聞いたの。あのときは興味があったけど、今はもう飽きたと言うことなのですか。

今日あなたが話しかけてくれなかったら、やっぱり鬱陶しいと思われていると思うことにします。ああ。この恋もまた、何も始まらないうちに終わるのでしょうか。

© 2025 pera_pera ( 2025年6月14日公開

作品集『風に流す恋文』第4話 (全7話)

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