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ユートピア万歳!

ハッピー詩人 鏡ミラー文志

破滅に向かうXJAPAN皆の衆に向けて、最大のユートピアをご紹介しよう。
それは人間の心さえ、亡くなることだ!!  ww

563文字

 

 

 

誰一人、針を止める者はいなかった

時間だけが、過ぎていった

 

誰一人、悪いことをする者はいなかった 

誰一人、互いを憎む者もいなかった

誰一人、疑問に思う者はなかった

時間だけが、過ぎていった

 

何一つ、憎む必要がなかった

何一つ、愛す必要もなかった

何一つ、取り繕う必要もなかった

彼らは、全てが完璧だったから

 

一台、一台とショートしていった

二台、三台とショートしていった

皆、涙を流し、悲観する様子を見せた

でも、一体何が悲しいのか?そのことを確認する者は、いなかった

 

涙を逃せば、それで良かった 悲観する様子を見せれば、それで良かった

だから、そのことを確認する必要も、何もなかった

 

そして、最後の一台が最後から二代目の機械がショートしようとする時、最後の一台はいつものように涙を流し

「ユートピア万歳!」と呻き声を上げた

それが人間が機械に託した、唯一のメッセージだった

 

最後の一台がショートしたことを知る者は誰もいない

証人もいなく、確認も、記録も、報告さえ、なかった

 

時間だけは、誰も止められなかった 空間だけは、誰も埋められなかった

只、全てが過ぎ去っていった

私達がもう、それを確認できない以上 そのことを悲観する必要も、何もなかった

 

© 2026 ハッピー詩人 鏡ミラー文志 ( 2026年9月23日公開

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