【 30秒で読める話:02】裸のおじさん
あるとき、ふと思った。 「あー、四天王結成してえ」
おれは40代だし。友だちもいなけりゃ、仕事もない。
四天王の求人なんて見たこともない。
だからこそ、四天王はブルーオーシャンなのだと、
おれの本能がいっている。
藁にもすがる思いで、AIに尋ねてみた。
AIは一瞬の澱みもなく答えた。
『四天王結成。素晴らしいアイディアです。
四天王というと、孤高の豚足たるあなた以外に3傑が必要です。
まずは外へ出ましょう。
あ、その前に歯を磨き、鏡の前で自分を知ることから。
それから、服を着るのも忘れないでくださいね』
おれはPCをぶっ壊してやろうと思ったけど、思い直して、
空っぽのティッシュペーパーの箱をこれでもかと小さくたたんでやった。
四天王への道は、まず「着衣」から。
おれは目を閉じ、壮大な妄想を開始した。
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