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生活の中の断片的な詩集Ⅵ

人間賛歌(第67話)

山雪翔太

生活の中で感じるままに書いた俳句・短歌集。

タグ: #はいく #短歌

306文字

音楽に救い求めてイヤホン手に

 

身体の約半分占める鞄さえ背負わんとする子の愛しさや

 

ホームの間落ちるやも知れぬ女児の手は隙間の明かり数えんとす

 

雨という壊れたピアノ耳にして大滝の声は澄んで聴こゆ

 

娯楽断ち何を得るかも知らぬのに代わりに心を失いけり

 

後の世は道の草木になりたしと苦しき我が世眺めて想ふ

 

家族すら想う様に言葉え交わさずならば治世も然りなり

 

向島タウンが街並み山に似て

 

新名神窓より見ゆる橋脚はドーリア式なるエンタシスかな

 

夏至の空迷い鴎が独りなく心ばへすら人は知らずや

 

医者の足テスラやポルシェ富なりや

© 2025 山雪翔太 ( 2025年6月29日公開

作品集『人間賛歌』第67話 (全69話)

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