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七通目

風に流す恋文(第7話)

pera_pera

エセー

300文字

会う予定ではないけれど、まっすぐに髪を伸ばして綺麗な服を着ました。だって通りで偶然出会わないとも限らないもの。どこにいてもあなたがいるかもしれない路地。日本ならどこでもあなたの住む街。

 

あなたがいつか偶然に曲がってきた角を、通るたびに振り返る癖がついてしまいました。また通らないかしら。あなたに似た背中見るたびに前髪を直す。街にはあなたに似た人ばかり。

 

私はあなたが遠くにいても、後ろにいても、すぐに気づくことができます。だっていつもあなたが通りがかる可能性を考えているから。だけどあなたは私のことなんか少しも気にかけていないので、ある日知らんぷりで追い抜かして歩いていきました。

© 2025 pera_pera ( 2025年6月24日公開

作品集『風に流す恋文』最新話 (全7話)

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