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六通目

風に流す恋文(第6話)

pera_pera

エセー

231文字

あなたがくれたたった三匹ほどの優しいイースト菌を膨らませて膨らませて、私は毎朝食べるパンになりました。でもほんとは、あなたがくれたのはただのベーキングパウダーで、私のことはたまに食べるクッキーにでもするつもりだったのでしょうか。私はパンになってしまったことが言えなくて、誤魔化すように乾燥して、縮んで、クッキーのフリをする。

イースト菌の出どころは私の心の中。一人で勝手に育っていく。本当にあなた自身を見れているのか。先走って、捏造して、変形して行くあなたのかげ。

© 2025 pera_pera ( 2025年6月24日公開

作品集『風に流す恋文』第6話 (全7話)

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