薬中パラノイアのヒモ男は、長々とした独白と共に「今までの人生でとっておきにビザールな女」の話を始める。
バカですみません。エロくてすみません。グロくてすみません。18禁ですみません。画像が本文とは何も関係なくて本当にすみません。
二十一歳の僕は、売人だった。さしずめ兎を追い立てる狐のような存在で、どうやって猟犬の目を掻い潜って狩りをするか、そのことしか頭になかった。
どうもそういうわけで、今日も男は佇んでいるのです。
世の中が理不尽なのは今に始まったことじゃない。
私たちは毎日まいにち何かを喪って。想い出は私たちの中にあって。また鐘が鳴る。
そしてまた歴史はめぐるのかもしれない。僕はそれをまだ知らない。
知りたい。もっとたくさんのことを知りたい。知らないものを見たい。 胸の奥がしびれるように痛む。僕は身を捩り、その痛みに焚き付けられるように外へ行きたいと願っている。知りたい。その欲求をあの村に…
ご隠居のよこした手紙には古い紙が折りたたまれていた。僕の記憶にもない、尾古の記録。祖父はなぜ、田舎にもどったのか――
自殺を図った父は発見が早かったおかげで一命を取り留めたが、僕はそんな父の所業がゆるせなかった。ほとんど残っていない祖父の記憶が蘇り、尾古の秘密が明らかになる。
蔵掃除をしていた僕と哲之は箱の奥にガラス乾板を見つける。明治は遠い記憶だ。
父の写真の才能を買って新聞社に勤めてはどうかという誘いが来るが――
社長の山本さんの言うとおり人助けとして女子高生のカズを受け入れた「俺」は、ゾンビ列車事件後もいつも通り仕事に出かける。思わぬ商機に湧いた「俺」が家に帰ってみたものは……
連載の途中ですが短編をお送りします。
病気の母親に付き添って岡山に出た父、やはりどこにでも写真はついてまわるものだ。
今はろくでもない父だが、昔からそうだったわけではない。父が十五の頃の話をしよう。
首尾よく出奔したはずの僕だが、あっさり父に居場所を突き止められ襲撃される。でも僕には味方がいる。父とは違うのだ――
※破滅派オリジナル作品。
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
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