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白路

阿蘇武能

タグ: #純文学 #自由詩

349文字

私を進ませてください。

身勝手な願いです。

よくよく分かっているのです。

しかし、願わずにはいられません。

祈らずにはいられません。

私はこの先、どうなることでしょう。

何が待ち受けることでしょう。

それは分からないのです。

私は自分の歩む道の寂しさを思います。

それでも、進んでゆかねばならぬのです。

いつ果てるとも知れない、

白いにうすもやに包まれているかのようなこの道を、

一歩一歩、手さぐりで、

足もとを踏みしめながら進んでいくより

他はないのです。

私を進ませてください。

何が起ころうとも、

どんな結果になろうとも

先を行くしか道はないのです。

どうなるのでしょう。

何が待ち受けるのでしょう。

わからないことばかりです。

しかし、これが私の道なのです。

与えられたものなのです。

どうか、進ませてください。

わたしを見ていてください。

© 2024 阿蘇武能 ( 2024年8月14日公開

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