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タグ: #自由詩

242文字

村から逃げた羊は

焼かれなかった肉として

森の河辺で草笛を吹いた

目の奥には

少女の焔が黒煙とともに

泳いでいる、壺の中で

流れ着いた場所では一匹の蛙として

背中に赤い跡のある

生まれたばかりの子ども

粉々に砕かれた額縁の絵画が

ハシビロコウ

のくちばしのようで

僕にとっては楽しい思い出だ!

それからまた流れ着いた村では

預言者きどりの浮浪者として

音楽的な説教をする

あの天体は熊である

また、地球はいつかなくなる

口角泡を飛ばして逃げた逃げた逃げた

祀られて

ああ鯖のみりん漬けに収まった

それは天動説にも比すべきことだ

© 2021 oga_yusuke ( 2021年10月23日公開

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