我が方丈に折り返された西方の緋の指し示す稜の沈みし暮れぬ野に
拉く殯の抱く肌に響く枕木打進む視の顔に藻絶えぬ川岸に降ろしぬ
光片の拾う会の呼ぶ未死の徒に明けぬ語りの香りも此所に為の田園
熟れたる民の歯を並べ苦の足る穏に肥やしぬ触穢の垂る子に越せぬ
夜看れぬ老廃を棄つるは乾なる風なりや崩れの異都の砂礫なりやと
繰り返す声の届くとに星漢の怒濤に爆ぜる星星雲の畋も秩を落つる
月も映えぬ黒に教える術は音義の道に相違なし。
眼に会い海の殺ぎし音刹る色は降るその額のうちに鳴る画の延べる
眠りの灯宿る差測る幾いかるみち。
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