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そういうわけで僕らは今ウエノ・アメヨコという商店街の入り口に居る。この商店街はかなり廣い。そして長い。なにより活氣がある。
「ねーぇあさひちゃーん。こっからどうやってモテるようになるの?」
「そだねぇ、まぁまぁ焦んないで!あっ、お魚屋さんだー」
あさひは早速魚類の叩き賣り現場を發見し、その軒先向かって走っていった。なんだよこれじゃあ西鄕さんに會えないじゃん。僕は石もないのに路上を蹴り上げる素振りを自分にして見せた。眞劍に西鄕さんに會いたいわけじゃないけどさ、こうでもしなくちゃ僕はあさひの言いなりになっているみたいで癪だったんだ。だけど彼女はそんな僕の事なんか知らんぷりしてずんずん魚屋の奧へ入っていく。
「待ってよ!」
放置プレイは大キライ。僕は急いであさひの背を追いかけた。
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