shooting star,over throw

幾島溫

小説

25,999文字

当時好きだった人が「長編1本書いたらご褒美に一緒に映画(變體村)見に行ってあげる」と云って呉れたので頑張って描いた作品でした。その人との関係は「きんいろワインの日」という話に書いてあります。

★4

そういうわけで僕らは今ウエノ・アメヨコという商店街の入り口に居る。この商店街はかなり廣い。そして長い。なにより活氣がある。
「ねーぇあさひちゃーん。こっからどうやってモテるようになるの?」
「そだねぇ、まぁまぁ焦んないで!あっ、お魚屋さんだー」
あさひは早速魚類の叩き賣り現場を發見し、その軒先向かって走っていった。なんだよこれじゃあ西鄕さんに會えないじゃん。僕は石もないのに路上を蹴り上げる素振りを自分にして見せた。眞劍に西鄕さんに會いたいわけじゃないけどさ、こうでもしなくちゃ僕はあさひの言いなりになっているみたいで癪だったんだ。だけど彼女はそんな僕の事なんか知らんぷりしてずんずん魚屋の奧へ入っていく。
「待ってよ!」
放置プレイは大キライ。僕は急いであさひの背を追いかけた。

 

2024年8月24日公開 (初出 2006年3月12日 個人同人誌)

© 2024 幾島溫

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