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タグ: #ファンタジー #ホラー #ミステリー #散文 #純文学

小説

139文字

「あれでひとつの町なんですよ」と言われたときは流石にびっくりしたね。

だって僕の目には、その、言い表しがたいが、炭の塊のように見えたんだ。

百メートル四方の巨大な塊。

その中に、掌くらいの小さな人々が住んでいるという。

死ぬまで陽の光を浴びることがないから、恐ろしく肌が白いんだそうだ。

© 2020 タカミネ ( 2020年7月16日公開

作品集『あわいにたゆとう者たちは』第15話 (全19話)

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