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あくび

阿蘇武能

タグ: #散文

小説

189文字

あくびを噛みしめながら、私は歩いていた。

空は晴れている。気温は心地良い。散歩をするにはうってつけの日だった。

そんな陽気にいくぶんの眠気を感じながらも、私は歩みを進めていた。

すれ違う人達も、一様に晴れやかな表情をしている。太平ののどかさを、私は思っていた。

「こんな日には、ただ歩いているだけで気持ちが良いなあ」

そう思いながら、私は進んでいく。

すべての空気はのんびりと停滞していた。

© 2025 阿蘇武能 ( 2025年10月4日公開

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