NPO法人本屋大賞実行委員会が主催する文学賞「本屋大賞」の2018年度受賞作が10日、発表された。

「本屋大賞」は、既存の文学賞に対する疑問や日本の書店のこれからを心配する書店員により2003年に企画され、2004年から開催されている文学賞である。「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」をキャッチコピーとして、出版社の工作などを排除し、書店員たちによる投票がそのまま結果に直結するようになっている。

第15回目を数える今回の受賞作は、以下のようなラインナップとなっている。

 

本屋大賞

大賞 かがみの孤城
辻村深月
ポプラ社
651点
2位 盤上の向日葵
柚月裕子
中央公論新社
283.5点
3位 屍人荘の殺人
今村昌弘
東京創元社
255点
4位 『たゆたえども沈まず』
原田マハ
幻冬舎
227点
5位 AX (アックス)
伊坂幸太郎
KADOKAWA
221.5点
6位 騙し絵の牙
塩田武士
KADOKAWA
214点
7位 星の子
今村夏子
朝日新聞出版
166点
8位 崩れる脳を抱きしめて
知念実希人
実業之日本社
162.5点
9位 百貨の魔法
村山早紀
ポプラ社
162点
10位 キラキラ共和国
小川糸
幻冬舎
88.5点

 

翻訳部門

1位 カラヴァル 深紅色の少女
ステファニー・ガーバー著
西本かおる訳
キノブックス
2位 13.67
陳浩基著
天野健太郎訳
文藝春秋
3位 その犬の歩むところ
ボストン・テラン著
田口俊樹訳
文藝春秋

 

ご覧のような結果となった。本屋大賞の大賞受賞作となった「かがみの孤城」は他の作品を圧倒的に引き離しての受賞となっている。他の有名な文学賞とはまた一際変わった受賞作の顔ぶれとなっており、また多くの話題を呼びそうだ。