投稿を新着順に表示しています。
自分のために書いた文章を、見ず知らずの他人に公開するという試み
ヨーグルト。氷。あなたにわたすから、肯首するのよ。 ガーゼ。明るい。鱗。セロハンテープ 邪な両面テープ。
私とミツくんの出会いは、曖昧で原始的だった。
どうしようもない苦しみから 抜け出そうとすればするほど 沈みゆく
おもちゃ箱の中で 私たちが 抗うべき存在
若者のすべて。川で貴方と出会ったときのことをおもいだして。
夏至を過ぎたる頃より、青玄の肉体は、決定的なる崩壊と変容の坂を転がり落ち始めた。 朝、井戸端に立ちて手桶の水を掬ひ、己の顔を映したる青玄は、そこに立ち現れたる異形を凝視して立ち竦んだ。 両…
突風は、染物小屋の羽目板を紙風船のやうに震はせ、関の瀬戸の荒れ狂ふ潮飛沫を、容赦なく土間へと吹き散らした。 吹き飛んだ蔀戸の開口部より、夜の海が黒々と口を開けて覗いてゐる。壇ノ浦の早瀬は白き…
土蔵の隙間より、白み始めたる朝の光が、埃の舞ふ闇を細長く射し貫いてゐた。 行燈の油はとくに尽き果て、芯の先が白煙を上げて燻る中、浄雲は膝の上に広げたる草紙の、最後の頁をそつと閉じた。 指先…
1.「りんごの歌」 昭和50年11月 群馬県伊勢崎市の銭湯「広瀬川温泉」 ガラガラガラ・・・バタァンッ!と銭湯の引き戸が乱暴に閉められる。 「あぁかぁいぃ・・・りぃんごぅにぃ、くち…
ex. この作品はほんとうに素晴らしいんです。数えてください!
異能者集団○者である探索者は病院での生活を逃れ、組織の元を離れたが、そのために困窮することになる。ハローワーク通いを重ねる中、ある若者から鼻頭の噂を聞きつけ……いくつもの伏線が徐々につながり始め…
これは、彼と彼女の「8秒間」をめぐる物語。
府中市にある大國魂神社で参拝した際に、偶然居合わせた流鏑馬のことを思い出しながら書いた詩です。桃の市の名は「小金井百一話/星野進一著」を参考にしました。
(第2話) 翌日、依本は編集者の内田に電話をし、前日に聞き忘れたことを二、三質問した。 電話をしたのは、質問もさることながら仕事の依頼が本当に本当なのか探りを入れたかった…
(第4話) 女は当然依本に視線を送ることなく、依本が今来た方へと進んでいった。 歩行者用の信号が点滅し、依本は渡りきってから通りの向こうを見やった。しかし女の姿はなかった。…
(第15話) 1冊分を書きあげた依本は内田に送った。 デビュー時には、直接手渡すか、書留で送るかだった。それが今や、メールに添付するだけとくる。レトロな感覚を持つ人間として…
作品集『フィフティ・イージー・ピーセス』収録作。
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
破滅派の書籍は書店・通販サイトでお求めいただけます。