オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイツカワレテオリマセン
指先についた水滴は、ガーネットに似た色をしていた。
自由業の方ですからね。骨休みと云う事もありましょうし。
それつきりである。まずい作品であつたのだ。
真実になどどうせ到達出来ないのだから、どう書いても同じことです
小説家岡本尊文が新たに世に問う問答無用の大傑作!
認めるか認めないかの二択であり、信じるか信じないかの二択である。
二〇一一年、宇宙の法則はインターチェンジしました。
私の筆は、私の意識を超え、世界と繋がっているかの如くであった。
知り合いがね、一寸興味があると言っていたから。
書肆蔦屋と牢屋敷の町、小伝馬町。十思公園でぼんやりと地面の蟻の動向を眺めていたら、ひとりの老紳士が近づいてきた。「あなたはエメーリャエンコ・モロゾフを知っていますか?」私が知らないと答えると、紳…
原題:Les métamorphoses d'un escroc 気鋭のオンライン除霊師ダイナソー・エイジはウェバー州立大学で行われたアムウェイのパーティーで狙撃を受け、エメーリャエ…
私の「私」を葬らねばならぬとのおもいであった。
『モロゾフ入門』の刊行を知らせにきた男から「改めてエメーリャエンコ・モロゾフとは何者か教えてほしい」と言われた。朧気な意識に覆いかぶさる遮光カーテンを一枚一枚捲りながら記憶の海に潜っていく。ああ…
さもそこに何かある風に匂わせる傾向がある
あるいは宇宙人にいじられたDNAが。……
小説家とは、読者に「共感」を与えることで「屈服」させるのが仕事である、と。
あれはやはり尊文の虚栄心の顕れだったのだ。