タグ: メタフィクション 110件

  1. 方舟謝肉祭(1) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 7,079文字

    20世紀の墳掘り人たることを目指す「性格の悪い語り手」Fは、最高の小説として「血のこと」について書くことを思いつく。彼は自分の経歴を調査し、ついに親族の宗おじさんのことについて書くことを思い当た…

  2. 方舟謝肉祭(2) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 9,216文字

    なぜFは血のことを書くに至ったのか? その秘密は、彼が訪れた祖父の葬式にあった。そこに現れた胡散臭い親父ミツムネ氏は、Fを「坊ちゃん」と呼び、慇懃な握手を求める……

  3. 方舟謝肉祭(3) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 7,189文字

    性格の悪い語り手Fは、ミツムネ氏に関する情報を得ようと、祖母の元を訪れる。おぞましくも可愛らしい祖母は、ミツムネ氏について尋ねるFに対して、なぜか激昂するのだった。

  4. 方舟謝肉祭(4) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 6,129文字

    病床にある祖母をしつこく訪ね続けた性格の悪い語り手Fは、ついに家族史のタブーへと触れる。祖母を苛むFを見かねた従姉のWちゃんは、彼をねちっこく非難するが、不貞の孫Fはそんなことなどいっこうに意に…

  5. 方舟謝肉祭(5) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 11,648文字

    祖母からアルバムをせしめたFは、家族史のタブーを暴くべく、弟子のDDをひきつれてはるか山口の柳井市まで向かう。Fの祖先のルーツがある柳井は、決して彼を暖かくは迎え入れないのだった。

  6. 方舟謝肉祭(6) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 14,948文字

    「性格の悪い語り手」Fは、ついにミツムネ氏に再会する。まったくもって文学をまっとうするつもりのない弟子DDをひきつれて、Fの取材は佳境を迎える。

  7. 方舟謝肉祭(7) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 10,530文字

    取材を終えたFはミツムネ氏の父(つまりFの大伯父)である「宗おじさん」について書き始める。それは大正時代を舞台にした、壮大な海洋冒険物語だった。

  8. 方舟謝肉祭(8) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 9,104文字

    「性格の悪い語り手」Fの大伯父・宗おじさんは、五曜会の面々に働きかけ、なんとか南洋就航を成し遂げようとする。それは早すぎた時代の一代ベンチャー事業だった。

  9. 方舟謝肉祭(9) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 10,741文字

    ついに南洋航路へと船を出した宗おじさん。大正時代の航海は辛く危険に満ちたものだったが、ついに南洋群島の一つであるパラオへと辿り着く。パラオは南海の極楽さながら、珍かなものに満ちた楽園だった。確信…

  10. 方舟謝肉祭(10) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 9,273文字

    南洋群島の楽園パラオは、宗おじさんの思っていたほど栄えてはいなかった。つきまとう植民地の悲しい幻影。蝕まれていく現地の人々の悲しさを充分に理解しながら、宗おじさんは南洋を活路とすることを決意する…

  11. 方舟謝肉祭(11) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 8,316文字

    ついに宗おじさんは南陽群島からの帰路についた。強い決意を秘めた旅路は、成功への予感を秘めて終わるはずだった。しかし、ほんの小さな過ちが、大きな災厄を呼ぶこととなる。宗おじさんら一向を待ち受けてい…

  12. 方舟謝肉祭(12) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 8,818文字

    はるか南洋まで旅立った「宗おじさん」は、「地球村事業」の手ごたえを掴みながら、帰国の途につくが……。 性格の悪い語り手Fが描く小説はその加速度を増してゆく。傑作メタフィクション。

  13. 方舟謝肉祭(13) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 17年前
    • 9,140文字

    種村船長は死んだ。深い絶望が宗おじさんを包み込む。次々に死んで行く乗員たち。ついに3名となった彼らを待ち受けているものはわかりきっていた。しかし……

  14. 方舟謝肉祭(14) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 16年前
    • 10,505文字

    多くの命を失いながらも、宗おじさんら一行は最後の希望を求めてあがく。海洋冒険小説はやがて幕を閉じ、驚くべき展開が……。

  15. 方舟謝肉祭(15) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 16年前
    • 9,860文字

    小説を書くとは、いったいどういうことか? 性格の悪い語り手Fは、そんな問いを弟子DDに投げかける。インチキ手品師呼ばわりされることを厭わない彼が、自らの書いた小説「方舟」に下した評価とは。

  16. 方舟謝肉祭(16) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 16年前
    • 8,222文字

    性格の悪い語り手Fは、ついに宗おじさんの秘密へと至る。自らの「血のこと」が汚されることすら厭わないFは、弟子DDに向けて、これまで自分が描いてきたすべてを覆す秘密について語る。

  17. 方舟謝肉祭(17) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 16年前
    • 8,850文字

    太平洋には亡霊が出る――性格の悪い語り手Fが織りなす新しい小説は、これまでの宗おじさん像を覆す物語だった。メタフィクション海洋冒険小説は、種村船長を語り手に据え、新しい様相を帯びていく。

  18. 方舟謝肉祭(18) 方舟謝肉祭 / 小説

    • 高橋文樹
    • 16年前
    • 10,593文字

    順調だったはずの船旅に、松永宗光が暗い影を落とす。慎重を期さねばならない外洋航海では、ちょっとした気の緩みが命取りとなるのだ。そのことを知る種村船長は、松永たちを諫めるのだが、一向に収まる気配は…