プラネタリウムはきらい。
荒川河川敷でホームレス生活をはじめたひきこもりの元へ、ついにジャーナリストが訪れる。
ひきこもりが河川敷で暮らし始めてから三週間。徐々になじんでいたところ、新たに若きタイ人の存在が浮かび上がる。
●●●あるうち●●●の指す方へ進め。
寛美へ。 君がこの手紙を読んでいる頃、ぼくは姫岡さんを殺していると思う。起きてすぐにこんな手紙を読むのは嫌かもしれないけれど、大事なことが書いてあるから、とりあえず読んでくれ。 クローゼットの上…
学歴マンVS高橋源一郎。
荒川河川敷でホームレスをはじめてひきこもりは、自分が小説家だと嘯きながら彼らを懐柔しようとする。
例えば銀座にある高級鮨店の鮨懐石、一番値が張るもので三万円 そして新宿にある超高層ホテルに週末一人で宿泊、美しい都会の夜景を独り占めにして二万七千五百円、約三万円 君と過ごす時間百二十分、指名料…
AV女優とともだちになりたいです。
寛美が姿を消してから失意の日々を過ごしていた「ぼく」。やがて、ぼくの元に電話がかかってくる。
河川敷で一夜を明かしたひきこもりは、金もなく、ホームレスにすがる。
プロサッカー選手を目指して塾をやめた教え子のことは、半ば失望を抱きながら眺める「ぼく」。しかし、家に帰った彼を待っていたのでは、いままでよりもずっと狂った寛美の姿だった。
病魔に冒されたひきこもりは、ふらふらと荒川の河川敷に出る。
死の際に自分でないもののことを考えられる人間は立派である。それがたとえ加護ちゃんのことであっても。
有村架純かく語りき。
塾を去ろうとしている教え子の心を取り戻すために腐心していた「ぼく」は、あるひ上司の姫岡さんから決定的な事実を告げられる。それは、この塾とある宗教団体との関わりだった。
ひきこもりはついに家を出て、駅前の安い居酒屋で緑茶ハイを煽り始めた。
勤務する塾での立場が危うくなった「ぼく」は、昔の教え子に再会したことをきっかけに一発逆転の妙案を思いつく。長嶋茂雄にそっくりだった教え子は、東京で少し大人びて、「ぼく」よりも眩しく見えた。