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無花果回の投稿一覧

全33作(1/2ページ)
  1. 獄門蝶 詩

    • 無花果回
    • 11日前 新着
    • 917文字
    • 読了2分

    ゆるしたのは蝶ではなく、ゆるされたかったのは、見にきた僕らのほうだった。

  2. そうげい 詩

    #削除詩#詩
    • 無花果回
    • 3ヶ月前
    • 278文字
    • 読了1分

    ——喪の黒と、まだ乾ききらない相聞。 往きと復りしかないバスに乗って、彼は生から一度だけ出て、また戻ってくる。

  3. 答案は濡れていてよい 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 3ヶ月前 新着
    • 870文字
    • 読了2分
    • 1件の評価

    本日、海面と羊水面の、見分けがつかなくなった。 以下は、その前線を読む者たちの通報である。

  4. 経過観察 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 3ヶ月前 新着
    • 681文字
    • 読了1分
    • 1件の評価

    拍手が止んだあと、灰かぶりはどこへ帰るのか。 舞台の袖、誰の視線も届かない楽屋裏で、童話は一枚のカルテに化ける。 靴に足が嵌るとは、幸福ではない。同定である。 寸法の合う検体として値踏…

  5. 糖度十四度の肺胞における致死的スクレイピング 詩

    #脱牧歌的自然詩#詩
    • 無花果回
    • 4ヶ月前
    • 803文字
    • 読了2分
    • 1件の評価

    完璧に守られたものほど、 ほんとうの死に方を知らない。 糖度を測られ、傷を消され、 腐ることすら許されなかった彼女へ。 これは、無菌の世界に発生した たったひとつの弔い。 …

  6. 踏 ミ 躙 ら れ た る 星 圖 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 4ヶ月前
    • 706文字
    • 読了1分

    上ばかり見て生きてきた「おまえ」——つまり、わたし——への、林床からの呼びかけである。膝を折り、掌を土につけたとき、はじめて見えてくる光がある。可視化されないことの尊厳がある。踏まれてなお灯すこ…

  7. 神の眠りに関する反証 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 613文字
    • 読了1分
    • 1件の評価

    神がねむつてゐた、その夜の過失から、ひとつの心臟だけが止め忘れられた。止まらぬ鼓動は祝福ではない。赦されぬ誤作動として、日々を打ちつづける。これは、眠れる神を起こさぬまま、ひとつの胸が差し出す冷…

  8. うまれそこねし愛へ 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前
    • 452文字
    • 読了1分

    生まれなかったもの、名を持たなかったもの、触れることのできなかった愛。 その不在に、そっとひとつの文字を与えるようにして、この詩を綴った。 虚数 𝒾 と古い仮名「ヰ」とがひそかに重なりあう場…

  9. 花なき國の灰華 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 398文字
    • 読了1分

    燃やされたもののあとに降る灰を、われわれはいつから「花」と呼ぶやうになつたのか。祈りと讃美の身振りが破壊そのものを美へ変へてしまふとき、この國の空には桜ではなく、灰華がしんしんと降り積もる。

  10. 想ひ置き 詩

    #散文詩#詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前
    • 707文字
    • 読了1分

    紙の奥に、もう一枚の紙。 そのまた奥に、誰かの月。

  11. ちちのみの街 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 403文字
    • 読了1分

    ぬくい、ぬくい、しか おもひだせない――そんな指先の記憶を、いま一度ひらいてみたい人へ。摩天楼を「ちぶさ」と訓み、蛍光燈に「ホシノナミダ」とふりがなを振る、字種のずれだけで都市と母性をひとつの語…

  12. 愛に天眼 詩

    #労働詩#詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前
    • 591文字
    • 読了1分

    人は、自らの眼を、ひとりでは濡らせない。──ならば、この一雫は、誰の労働の名であるか。

  13. 化粧声 詩

    #反戦詩#詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 389文字
    • 読了1分

    祝祭の声は、いつから祈りを越えて、誰かを送り出すための声になったのか。 『化粧声』は、紅を引かれたことば、千人針を縫う母たちの手、そして「わたしの名」を呼ぶはずだった母音の震えを通して、やさし…

  14. 翔念譜 詩

    #詩#身体詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 619文字
    • 読了1分
    • 1件の評価

    渇天(カーテン)の縁からこぼれた、ひと匙のひかり。 動けない軀が、いちばん遠くまで翔ぶとき── 少年は名を脱ぎ、誰のものでもない一篇のヒカリへと為る。

  15. 綴ジ目 詩

    #告白詩#詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前
    • 658文字
    • 読了1分

    消しゴムで消した「死ニタイ」の粉を、庭に埋めた子どもがいた。鏡に口紅で「ばか」と書いた少女がいた。記帳欄に他人の名を着付け、ほんとうの名を脱ぎ捨てた女がいた。——彼女たちはみな、同じひとりの「あ…

  16. 獄門蝶 詩

    #詩#風刺詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 580文字
    • 読了1分

    首は晒され、名は籠の底で湿りつづけた。卯月の風に、うすむらさきの翅がひとつ——判決文を朗読せぬ、たつた一匹の証人。

  17. 焰戻シノ夜――焼かれざる夜のミサ 詩

    #詩
    • 無花果回
    • 5ヶ月前
    • 804文字
    • 読了2分
    • 1件
    • 1件の評価

    あなたは今宵、誰かを焚いてはゐませんか。あるいは、焚かれてはゐませんか。本作は、いにしへの魔女裁判と現代のSNS炎上を時間の上に重ね、「正常」の名のもとに焼かれてきた異端たちが、一夜だけ火を取り…

  18. 第一章 耳のかたち 小説

    『うさ耳は沈黙を拾う』収録(連載中)
    • 無花果回
    • 5ヶ月前 新着
    • 3,590文字
    • 読了7分

    聞くというのは、相手の声をうなずきの形に変えて、自分の体に通すことだ。 通したものは、簡単には抜けていかない。 だからわたしの一日は、いつも、誰かの昨日の声から始まる。

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