夜の絵

oga_yusuke

197文字

拙いながら書いた詩です。是非読んで頂ければ幸いです。

塔が建っている辺りの噴水

吹きあげる水が

そのまま私だと

言ったあなたはどこへ逃げたか

指先から迸る

あの藍色の道への疑問形

さあ、どこへ?

白いカーテンが揺らめく午後の

紅茶が溢れた

皿とコーヒーカップが眠っている食器棚を

描く画家は

夜になるとベッドから起きた

停泊する海岸

牡蠣殻がいくつもついている船

ここから先は諦めへの序章

感嘆符が無くなった世界での喫煙の仕方

存在を 消して

まるごとウイスキーで飲んだ

砂糖漬けの蕪を

2021年10月23日公開

© 2021 oga_yusuke

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