白昼の意識トレース

趾波豊

1,102文字

自動書記(意識トレース)シリーズ。2011年10月ごろの作品。

ra’e la’o py.自動書記法のフロツタアジユであり相の揃えし方向のフォルムの音の這う隙あらば陽の差すモオラの打つ鐘遥か響くは景色の無辜なる虹架ける足の降ろす座標の渡る紅き橋には欄干に掛かりしランタン照らすコオトの裏に隠せして女の白き手首に伸びて茨の巻き付く如き痛み波長を奔り放り出す甘き寝言の沈みし枕の海に立つ泡の内に運動する不遜の分子の倒錯したる調和振動する環に呼応する嬰児の咳払いに且つ亦旧也と呼びし真なき情報群の枯れたる頁の積み上がりて形式の本のすみかは方形に拡張し自重が護摩たる背逆の生徒らは誤認の校庭に咲ける花のひら一片が擂れしカンバスの向こう三里の三日月湖に映る骨の痕の休らう石も円く埋没する岸辺の穏やかならぬ電線の猛なる疾走に任せて片言の色塗りを諦めず紅葉の山は見るだに粗く方正の街の行く末は迫出す銀のロケツトの先端滑らかに光はその傲慢なる地位を開け僅かな強勢さえ平均の床に付きて慣れたる絵画をなぞり果て命令は良き矢の如く氷を飛ばし子供らの蹂躙に滅するその合成ゴム長靴の朗らかな黄色は雨を射抜きその偏愛帯びたクラスタを拿捕するは沸騰する集合Bを持ち居て固有の談話不眠の頭文字を結合せしめる漆喰の柱の艶やかに示す通りの薬瓶の底に溜りし素質の弾き語りを間近に弦を張る鹿の毛並みに逆しまに目玉模様の高き皮流れて望まぬ緑は繁殖しつつも月を呑むような刃を配列させるレアメタルの足跡付けし婦人の高速なる針の物理に断りて昼食会には皿の上の踊る断食駱駝の拍子に合わせて演算子の身体を構成する細めきを聞く耳も万の障り千の錐を持て刺したるが如きセンスの黒き記述の手跡にも捕まりて濁流下る指導者の音声食い貯めては照応する脳波の宥めすかしもかいくぐり皮質を抉り捌きたるその時間の刃は鋭く前を向きビリヤアドの華やか墨と丹の嘲笑に揺らぐ寒冷な知識の空高く指す辺りも化学は廻りて漸近線にぶら下がるは近似の猿も頷く代数学もタツチパネルに夢中の回路を見いだす足元に絶端の破れ砕く巌の億の語り織り成す衣の来りて風孕み適うリイドの震えに涙を聞くリピイト鉱脈摩擦に蕩ける添い寝の見合う算術窓枠に美学を嵌め込んで引き連れる犬儒の宴に肉差出して悪行の広告に紛れた鴎の啄む殯は待てる山脈の綱引きが紅にも白にも人を分け汗も仕分ける形成すは車の待機来賓のメソツドは交通に落差を踏まえた伽藍のセマンチツクを足蹴にしたる嗤う家の磷付というオオダアを展開する群を些末な草原に前のめる利益は深く掘る魂の机上に寝そべる様の異なる花壇に聳える名札は持つ香の固有を話すこ如く難民の葡萄樹の簾か軽く視て観世の呼び声はモアレ成すこと組み木の起こす. py.

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2021年10月26日公開 (初出 『趾波豊作品集 詩群』2019年8月

© 2021 趾波豊

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"白昼の意識トレース"へのコメント 2

  • 投稿者 | 2023-01-26 15:05

    はじめまして。
    「アボカド」の合評会応募作品で合っていますか?
    合っていたらすみません。

  • 投稿者 | 2023-01-26 20:48

    はじめまして。
    こちらは応募作品ではないです(応募した覚えがないのですが…確認してみます)

    著者
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