「たしかにSFの90%はクズだが、あらゆるものの90%はクズだ」と、SF作家のセオドア・スタージョンは言っている。ということは、つまり、SFの最大派閥、もっとも正しいSFとは、クズSFだというこ…
東京のスラム街「山谷」に暮らす男とルームシェアを開始することになったタカハシ。あるかなきかのつながりが、人生の深淵を垣間見させる致命的なつながりとなる。高橋文樹北千住時代(2004年〜2008年…
魂は貸したつもりが質流れ——泉鏡花の名作『歌行燈』を材にとり、全編七五調のみで書かれた衝撃のヒップホップ小説。耳を澄ませば、聞こえくるのは怨念怨。ぜひ声に出して読んでみてください。
短編 ― 詩 ― 書簡 の3編からなる連作です。ゆすらうめ鉱の秘密が明かされます。 電子書籍版の巻末にはあとがきとして『破滅派10号』に掲載された著者インタビュー『破滅から遠く離れて』と散…
布団の中の祈りから、精神病院、そして労働へ。引きこもり青年の社会復帰の旅は、現代社会に疲弊しきった詩人の魂の彷徨となる。破滅派きっての詩才を誇るほろほろ落花生による連作詩集。 となりをみて…
破滅派さんで週間ランキング1位になる度に、今は亡きドナルド・エヴァンズ宛に葉書を書きます。
文学フリマにて販売している『地図と小説』のためのモジュールのような掌編たちです。
文学フリマにて販売している『地図と小説』のためのモジュールのような掌編たちです。
数字を偏愛する男、佐々木。日々の記録を雑記帳に綴るつまらない男の住む六畳間で起こる恋愛はその他のことごと。青井橘が破滅派に残した珠玉の中編小説。 「でも、あたし、なんかわかっちゃった。ちょ…
ゼロで割ってはいけないと教わった。どうしてかは誰も教えてくれなかった。 世界はゼロじゃない。ぼくらはゼロだ。なにもない。なにもできない。持っていない。 だから最後にぼくらは世界をゼロで割るん…
彼女にはとても素敵な名前があった——ある女性への追想から始まる手記。男が一人の人間の存在について長い思索を巡らせるようになったのは、彼の巻き込まれた不条理な事件がきっかけだった。カフカの『城』を…
北千住でひきこもっていた作家志望の男が同居人に追い出されて、ついに外に出た。荒川河川敷を徘徊した男は、兎を繁殖させる兎屋、クズ鉄の改修をする鉄、ビニールシートハウスに書架を持つインテリのチョウさ…
大学卒業後、すべてを失って栃木で塾講師として働く「ぼく」。一緒に暮らしている寛美は中学の同級生で、絶世の美女だったが、少しメンタルが弱かった。 寄り添うように生活する二人だったが、ある日「ぼく…
セフレの妊娠に怯える俺。怪しげな教団に属するポジティブ上司・ユー・キャン・ドゥ・イット本部長。美人巨乳市民に襲いかかるホロコースト課職員・池上シェフチェンコ篤史。有名女性作家とねんごろになるため…
受験に落ちてへこんでいる男が電車の中でいろんな人にからまれます。かわいそうですよね。
小説家を目指している(らしい)女の子の元へ届いた手紙は、ルシ・フェル樹を名乗る男によるものだった。彼はその子のネタになるようにと、ビル警備員として勤める職場について語りはじめる。書簡体喜劇小説。
日常。はそこら辺に居る、オンナの話しです。