踊ってばかりの国 ショートショート・ストーリーズ3 諏訪靖彦(著)

日本列島を襲った未曽有の大災害と前後して、出自によってヒエラルキーがつくられた。皇統と同じY染色体ハプログループを持つものは「皇別」、皇統と祖を同じくするハプログループを持つものは「神別」、それ以外は「諸蕃」とされ、諸蕃は差別と偏見の中で生きることを強いられた。分断された近未来の日本で、諸蕃で構成されたパルチザン「トライ戦線」が分断前の世界を取り戻すため、皇統を断絶すべく皇嗣暗殺を目論む。表題作『踊ってばかりの国』を含む一〇編の短編集。

¥ 400

  1. 完結済み ( 2019 年 8 月 27 日 〜 2021 年 4 月 28 日 )
  2. 10 作品収録
  3. 66,680文字(400字詰原稿用紙167枚)
  4. あとがき付き(約372文字)

Authors & Editors 執筆者一覧

諏訪靖彦

諏訪靖彦 著者

商業高校仮卒。アマチュアエンタメ作家。元ITエンジニア。元旅人。現サイケデリア。本格ミステリ、モータースポーツ、音楽を愛する呑んだくれ。カクヨムで賞を頂きましたが何の賞だか忘れました。バックパックを背負いヨーロッパを放浪したのち職を転々としITインフラ会社を立ち上げるも自己免疫疾患を患い殆ど家にいます。公費で治療を受けています。ごめんなさい。

Works 収録作一覧

  1. 諏訪靖彦

    1. 踊ってばかりの国

    • 小説
    • 21,691文字
    • 2020 年 10 月 4 日公開

    日本列島を襲った未曽有の大災害と前後して、出自によってヒエラルキーがつくられた。皇統と同じY染色体ハプログループを持つものは「皇別」、皇統と祖を同じくするハプログループを持つものは「神別」、それ以外は「諸蕃」とされ、諸蕃は差別と偏見の中で生きることを強いられた。分断された近未来の日本で、諸蕃で構成されたパルチザン「トライ戦線」が分断前の世界を取り戻すため、皇統を断絶すべく皇嗣暗殺を目論む。

  2. 諏訪靖彦

    2. アイアムアヒーロー

    • 小説
    • 4,561文字
    • 2020 年 5 月 13 日公開

    2020年5月合評会参加作品。お題は「不要不急」

  3. 諏訪靖彦

    3. ヴァージナル・エランド

    • 小説
    • 2,466文字
    • 2020 年 7 月 19 日公開

    2020年7月合評会参加作品。お題は「はじめてのUber Eats」

  4. 諏訪靖彦

    4. リトル・マーメイド

    • 小説
    • 3,966文字
    • 2020 年 9 月 13 日公開

    2020年9月合評会参加作品。お題は「まぼろしの魚」

  5. 諏訪靖彦

    5. 初出血性ショック

    • 小説
    • 3,963文字
    • 2021 年 1 月 11 日公開

    2021年1月合評会参加作品。お題は「初〇〇」「〇〇初め」「〇〇始め」

  6. 諏訪靖彦

    6. 伝説の日本人F1ドライバー

    • エセー
    • 3,793文字
    • 2021 年 3 月 21 日公開

    2021年3月合評会参加作品。お題は「モータースポーツ」

  7. 諏訪靖彦

    7. 日本語祖語を考える

    • 小説
    • 10,490文字
    • 2021 年 2 月 13 日公開

      今日、日本語の起源については様々な仮説が提唱されている。江戸時代の国学者、新井白石あらいはくせきにより始まった当該研究は、比較言語学から始まり、近年では言語学、考古学、分子人類学の共同プロジェクトとして日本 […]

  8. 諏訪靖彦

    8. 僕は持て余した。小さなそれを、

    • 小説
    • 12,041文字
    • 2019 年 8 月 27 日公開

     パラリンピック男子射精競技は二種目に分けられる。一般的に射精競技として知られる「ザーメンフライングディスタンス」は単純に精液の飛距離を競うものだが、「ラピッドファイアピーニス」は最初の五分で一回、次の三分で一回、最後は二分で一回射精し、的への命中精度を競う競技である。精密射精と持久力が試される競技であるが、競技が進むにつれ睾丸に溜まった精子と前立腺分泌液、精嚢分泌液の量が少なくなり飛距離が出なくなるため、第一射は五メートル先へ、第二射は二メートル先へ、第三射は五十センチ先にある的へ向けて射精する。

  9. 諏訪靖彦

    9. 恐鳴館・狂鳴館・叫鳴館 クライ・ホール三館二十八人連続密室殺人事件

    • 小説
    • 1,582文字
    • 2020 年 10 月 29 日公開

      ――読者への挑戦状―― この仰々しいタイトルの探偵小説が、いきなり読者への挑戦状から始まったことに諸兄姉らはさぞ驚かれたことであろう。しかし、これには理由がある。諸兄姉らが本作の解決編に触れる前、事件を推理 […]

  10. 諏訪靖彦

    10. 生命の授業

    • 小説
    • 2,127文字
    • 2021 年 4 月 28 日公開

      教壇に立つ加奈子先生が赤いホログラム操作盤を指ではじくと、教室は真っ暗になった。椅子や机が見えなくなり、まるで空中に腰を下ろしている感覚だ。地面も天井もなく、加奈子先生の艶やかで腰まで伸びた長い髪の毛も、隣 […]

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