「お母さんの服、勝手に盗っちゃだめなんだよ」
と言うと偽者の母は手話で「ありがとう」と言った。
読み切り掌編作品。
暗い夜道。白線。馬の顔の壁。いつからかずっと走り続けている。読み切り掌編作品。
誰もが触れて飴色に溶けた手摺りや背もたれに、
いうことの利かない脚のもどかしさや悲しさの反対めいた、
ほとんどの人々の前に用意された健常の世界があるの。掌編作品。
掌編作品。合評会2019年11月・お題「銃」の「不」参加作品です。
訳あって本合評会のレビューをする余裕がないのと、毎度のことながら当日参加できないのが申し訳ないので、「不」参加作品です。
本作品を投稿もしないという選択肢もありましたが、書いたのが気に入ってしまったので、『早朝学植物誌』のシリーズに加えます。
読み切り掌編作品。子供の頃考えていた結婚について、大人の自分がふと思い出したことを書いてみました。
読み切り掌編。
読書していて読み終える頃ふと、家族から離れてどこかに行った時と同じ気分になることがある。
その行き先で家族のことを振り返ることや、そこに家族の知らない私があるということ(話したいけれど伝えられない出来事があるということ)は、
まさに読書そのものだったりするのではないかと思う。個人的な体験であありつつ、そうでないような気もする。
掌編作品。合評会2020年1月・お題「普通」の「不」参加作品です。
わけあって本合評会のレビューをする余裕がないのと、毎度のことながら当日参加できないのが申し訳ないので、不参加作品です。
〈またモミの木に大鏡を立てて欲しいのです〉
それを聞いて音楽教師は息を吐いた「誰かお亡くなりに?」
「ええ。向こうの丘の方にすむ爺さんがね」
音楽教師のある夜の話。
短編作品。
合評会2019年09月・お題「地元」応募作品です。
酒田大火。酒田市中町2丁目にあった映画館「グリーンハウス」のボイラー室から出火。
http://www.city.sakata.lg.jp/taika/index.html
一 お前はその日の朝、腰に貼った一ヶ月前の湿布薬が半分以上も剥がれかけているのを見つけて悪態をついた夢をみて目が覚めた。 「ええい、チクショウ」 起きてすぐに、その言い方が誰かにそっくりだったのに気付いた。会社の上司や薬 […]
4.5
(14件の評価)
長い文章をスマホで読むのが苦手なんですが、多宇加世さんの『早朝学植物誌』はちょっとした隙間時間とか寝る前に読むのにちょうどいいすてきな掌編集だな〜と思っていたのでKindle版うれしいな。ポチ
— 駿瀬 天馬 TembaSuruse (@suruse10ver) February 7, 2020
読んだのだ。ぼくたちは言葉を使って生活しているけれど、実のところ言葉による抽象性のなかで生きているわけではないのだ(身体性が言葉を規定するから)。そういう意味では、例えば昨今話題の人工知能なんかはまさに純粋な文字列の世界の住人で、彼らの考える結婚はきっとこんな感じなんだろーな。 https://t.co/l7ke49yUnA
— 紙文 (@km_kzr) December 19, 2019
いよいよ多宇さんの電書が発売されました。色んな世界に連れてってくれます。本当ですよ。 https://t.co/jwEHa2wm0o
— 諏訪靖彦 (@suwa_yasuhiko) February 7, 2020
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